怪談2


前回書いた本当にあった
不思議な話。

まだまだ体験談あるので
そちらをご紹介します。


↓↓↓ここから話スタート
※実際の会話や言い回しは
リアルな事もあるので少し変更してあります


『海に潜む者』

あれは小学5年生の時の話

臨海学校で海に行ったときの出来事

我々が宿泊したのは
割と古めの旅館だった。

毎年この旅館だったため
先輩からは
『あそこでるよ!』と言われていた。

集団行動が苦手な私は
ただでさえみんなとお風呂入ったり
同じ行動をしたりが嫌だった

旅館に着いて

人数が多いので
8人だけ二階の部屋にと言われ

こうゆうとき
だいたいその8人に選ばれてしまうのだ

やだなと思いながらも
二階の部屋に上がっていった

二階はジメジメしていた

窓の外には大きな大木があって
その隙間からうっすら
男子の方の宿舎がみえた

私は下に行く階段に
より近い所を陣取った。

なぜか奥が怖かったのだ

奥の押し入れだけ
真っ暗に見えた

だからより手前に。
奥には近づかないようにしていた

二階には保健師さんの部屋もあった

何かあったらすぐ保健師さんのところへ行こう。

午後から早速海に入るため
水着に着替え庭に集合した

泳げない私は
(海もプールも川もとにかく怖い)
地獄の三日間だった。

しぶしぶ海に行く

班ごとに海に入る

波はそんなに高くなく
足が着く程度の所で
先生から泳ぎの指導をされていた

『………』

足がもつれる…

この度に転んでは、ゴボッっと海に浸かる

みんなから笑われる

波のせいかなぁ…

上手く立つことが出来ない

足を引っかけられているような感覚なのだ

まぁ波のせいだろう


そう思ってその日は無事に海から戻ってこれた


夜。消灯ギリギリまで
1階の友達と遊んでいた。

先生に早く部屋に戻って寝なさいと怒られ
しぶしぶ二階に上がる

やだなー…あの部屋…

日焼けで体が痛い

なかなか寝付けない

周りを見ると
みんな海で疲れたせいか
よく寝ている。

ふっと部屋の奥に視線を向けてみた

ん?先生かな?(^-^)
暗闇の中
月の明かりでぼやーっと見えた影。

先生の見回りかな?

その影は一階の方に降りていった

『やっぱし、先生か…よかった…』

月がきれいだったので
窓の方に視線を向けた

大きな大木の辺りの窓のところに
さっきの影があった

あれ?先生…また見回り?

『………』

『あれ…?ここ二階だよな?』

窓からこの部屋覗くことできない!


あ!!

そこで気づいた!

見てはいけないものだと!
さっき一階に降りていった
先生だと思ってた影。
そっちに階段なんてないのだ!

ああぁ!やばい!
おばけだ!あぁ!こわい!!!

よく見ると女性のようだ。

その女性の影は一階にいる子達の顔を
一人一人見ている

あぁ…

みんなのこと見てる…

あたしは二階にいるのに
一階にいる子の顔を
みているのがわかってしまっている

どうか二階に来ませんように…

その女性の影はスーーーっと
二階に上がってこようとしていた

『ああぁぁあ…やばい!』
みんなを起こそう!!

友達をゆすってみたり
起きて!と声かけてみたりしたけど
いっこうに起きない!
あたしは怖くなって女性の影が
上に上がってくる前に
保健師さんの部屋に逃げ込んだ


『怖いよ!怖いよ(/´△`\)』
必死に保健師さんに視えたことを話した

保健師さんは
『大丈夫!大丈夫!
毎年居るから。視える子が!!』

そう言ってあたしの話を信じてくれた


意識を合わしてしまったから
より鮮明に色んなことが視えてしまった

そういえば
あの女性。ずっと居た!

旅館の人だと思ってた…

海にも居た。旅館の人なのに
海も一緒に入るんだな~親切だな~
くらいに思っていた。

そこでふっと気づいた

ちがう。
親切なんかじゃない!

探してるんだ!

連れていく子を品定めしてるんだ!


それに気づいてしまったアタシは
保健師さんに『もう海は怖くて入れない』
と伝えた。
アタシは怖くて知恵熱を出してしまった

保健師さんは水枕とアイスノンをくれた

『部屋に戻れる?一階に入れてもらう?』

きっとどこにいてもあの女性は出てくると
思ったから二階でおとなしく寝ますと伝え

解熱剤を飲ませてもらい
薬のせいかそのあとは眠りにつけた


朝起きると天気はあまり良くなかった

海にいく準備をしなくてはいけない。

怖くて海に行きたくない
絶対、またあいつがいるから…

先生に具合が悪いから行きたくないと
伝えると先生は

『仮病使わないで、早く着替えなさい』
と言ってきた。

アタシは頑なに拒否した

保健師さんが先生に夕べ熱だしてるので
様子見で海は止めさせましょうと
言ってくれた

2日目、3日目共に見学して海を
眺めていた。


あの女は
海の奥の方でずっと立って
様子を伺っているようだった

幸い誰かが溺れたわけでも
怪我をしたわけでもなく
無事に臨海学校を終えて帰ってきた


あの女性は連れていく子を
品定めしてて我々の周りを
うろうろして居るんだろう…

あの時。
あたしが気づかず
2日目、3日目海に入っていたら
私が海に連れていかれたのかもしれないと
思った


きっと
あの女性は自分の子供を
探しているのかもしれないと


今の私には冷静に視てそう思う出来事でした



海や川やプール
いずれも同じ理由で入れないayuでした…

ーおしまいー













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