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マッチングアプリと恋愛とお金

ラジオ恋愛相談

「大久保佳代子とラブブラLOVE」のラジオを流し聴きすることがある。

一年前くらいは、こじらせ恋愛相談に対し、大久保さんなりの笑いを交えた独特な語り口で答え、今までにない面白い番組だと思っていた。

現に今も人気があるラジオ番組である。

しかし、最近はマッチングアプリでのワンナイトラブや、不倫の相談が流れることが多く。
聴いていて辛くなり、radikoで聴かなくなった。

ラジオを聴いていて、マッチングアプリがこれほど10代と20代~30代に浸透していることを改めて知り、とても驚いた。

このアプリを通して結婚した人もいるようで、一概に悪いとは思わない。

が、このラジオ番組でマッチングアプリに興味をもった女子大生が、アプリに初めて登録し、出会った男性と「ハヌーン」をした(ラブブラのラジオ番組では、ワンナイトラブのことをこう呼ぶ)というメールがあった。

その一晩でLINEの連絡がとれなくなり、ブロックされたという相談もあった。 

何度かデートやホテルにも行ったのに、突然連絡がとれなくなり、納得がいかないので話しがしたい。

本名も住所も知らないため、職場に押しかけてもいいかという相談もあった。

怖い。
怖すぎる。

なぜ、素性も知らない初めて会った人とホテルへ行くのか。

酔った勢いでそうなり、スマホで盗写されるとか、性病とか怖くはないのか。


梅毒

ニュースで、若い人の梅毒が増えているというニュースも見た。

江戸、明治、大正時代。
貧しさゆえ、親から売られた主に10代から20代の女性が集まった遊郭。

そして、遊郭で伝染する性病、梅毒。

当時、梅毒は恐ろしい死の病であった。

梅毒で亡くなった遊女は、数えきれないほどだ。

伝染病であるため、遊郭で遊んだ夫からうつされた妻が亡くなることもあった。

大正時代の童謡詩人『私と小鳥と鈴と』の著者、金子みすず。

彼女も、遊郭通いをする夫から性病をうつされた。

治る見込みがなく、幼子を残し26歳で服毒自殺をしている。

現代は医療の発達により、適切な治療を受けると、時間はかかるが治るようになった。

しかし、あの梅毒が令和の時代にこれほど増えるとは。

20〜30歳代に、遊女が増えたということなのか。

マッチングアプリでの不倫相談も多かった。

子どももいて働きながら、アプリで不倫する時間があることにも驚いた。

子どもが高校生くらいになり、パパ活をしても何も言えない親なのだろう。
自分達もしていることだから。

人気のラブブラのラジオ番組。

ラジオ番組のスポンサーが、避妊薬の会社と知り、なるほどと思った。

アプリの登録は女性は無料、男性が有料であることが多く。
マッチングアプリ会社の収益は、これら男性からの会員収入と広告収入で、年収788億円以上はあると言われている。

大儲けしている大企業である。

アプリの立ち上げとしては、大成功した会社であろう。


女性無料の理由

‘’相席屋‘’のシステムでも不思議に思ったが、令和の男女平等の社会において、なぜ女性だけが無料なのか。

女性からも会員費用を取った方が、会費が2倍になり、マッチングアプリ会社は儲かるのではないか。

しかし、女性を有料にすると、女性会員が激減することをマッチングアプリ会社は知っている。

とにかく女性会員を増やさなければ、アプリでの収益は見込めない。
だから、女性は無料なのだ。

男性会員を増やすために、女性は無料のままの方がマッチングアプリ会社にとって都合がいい。

つまり、無料の女性会員は、有料の男性会員にお金で買われているのだ。

“相席屋”と同じ、女性は無料。

“現代版、遊郭”の出来上がりだ。

おそらく、今のマッチングアプリを立ち上げた時のコンセプトは、“現代版、遊郭”だったことと思われる。

これは、男女とも梅毒にかかる人が増えるはずだ。

事実として、このアプリで経済を回している側面がある。

人気のインフルエンサーが「とりあえず、マッチングアプリで相手を探して下さい」と、気軽に勧める社会の風潮。

しかし、そろそろマッチングアプリ会社は、利益だけを追求することから手を引いた方が賢明ではないか。

具体的には、女性からも会費を取る。
アプリ会社の会員と収益は激減するが、その代わりに安全性は保証する、などの工夫が必要だと思う。

何も知らない10代の若い女性まで、マッチングアプリをする日常がある。

プロフィールの顔写真は加工されたもので、会ってビックリ。
お互い、別人では?という人が現れる。

既婚者も独身と偽り、普通に登録。
言葉巧みに会う約束をし、知り合う。

ヤリモクだけの男性も多い、と思った方がいい。

そして当然ながら、犯罪者もまぎれ込んでいる。

詐欺

このアプリで出会う人から、投資やビジネススクールへの勧誘、マルチ商法や宗教勧誘を受けることも増えている。

つまり男女を問わず、だまされやすいということだ。

業務禁止命令に従わず、
マッチングアプリでマルチ商法の勧誘をしたなどとして、警視庁生活経済課は2024年7月11日までに、特定商取引法違反容疑で人材コンサル会社の4人を逮捕した。

同課によると、禁止命令違反によるマルチ商法摘発は全国初。4人が2019年10月~2023年11月、42都道府県の大学生ら約2000人から約8億5000万円を集めたとみて調べる。

容疑者が運営するビジネススクールに勧誘し、「1人紹介すれば10万円もらえる。」と言って入会金などを払わせていた。

パイオニアは訪問販売にも関与し、同様の手口で情報商材を購入させていた。

プレジデントは、モノリスとパイオニアの2社に対し、ビジネススクールを使った会員の勧誘方法を指導。
集まった資金はいったんプレジデントに送られた後、2社に分配されていた。

東京都は2023年3月、2時間以上引き留めるなどのしつこい勧誘をしたとして、特商法違反で坂本、大森、奥寺各容疑者に同12月までの業務を禁じた。

これを受け、森田容疑者がMoreを設立。
坂本容疑者らがビジネススクールの講師を務め、マルチ商法による会員勧誘を継続していた。

東京都によると、都内では2019年以降、モノリスなどに関し「ビジネススクールの入会金のため借金をした」などの相談が100件以上寄せられていた。

テレビやラジオのニュースを見聞きしない若い人達は、知らない犯罪だろう。

無知ほど怖いものはない。

詐欺会社はマッチングアプリを利用し、4年間で8億5千万円も騙しとったのだ。

そして知っているだろうか?
今の詐欺は、一度だまされると、そのお金が返ってくることはないことを。
詐欺で奪われたお金は海外の口座と紐付けされていて、戻ってこないシステムになっているのだ。

だから警視庁は何度も「スマホをつかった詐欺には気をつけろ」と、警告しているのだ。

学校も親も具体的に教えることは出来ないが、日々巧妙化していくスマホを使った犯罪に巻き込まれないために、消費者は賢くなる必要がある。

「知らなかった」では済まされない。

自分の身を守る方法として、毎日のニュースを見て聴いて、今なにが起こっているのか知ることが大切だと思う。

「みんながやっているアプリだから」
「後腐れのない女性、男性を探したい」
「自分に対し、いいね!の承認がほしい」
などと、興味本意で始めるものではない。

マッチングアプリ。
このまま放置しておくには、危険な世界のように思われる。



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