あすぱら

関西の大学生です。23歳です。 徒然なるままに、無意味を吐き出します。

あすぱら

関西の大学生です。23歳です。 徒然なるままに、無意味を吐き出します。

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 はじめまして。あすぱらと申します。本の虫であります。唐突ですが、初投稿ということでありますので、私と文章との関係について語ります。  先に申し上げておきますが、もし読んだからといって何か有益な知識が得られるという訳ではなく、かといって癒しのような感情が芽生えるという訳でもありません。何か意義を求めて私のnoteをご覧になるならば、今すぐお手持ちのデバイスを放り投げて、図書館に向かわれるのがよろしいかと思います。ただ、今ちょっと時間があり、精神的な余裕もあり、読んでやろうじゃ

    • 逃走!闘争!

       テレビをつけて、消しました。またテレビをつけて、今度は、2分ほど見て、消しました。真っ暗な画面だけが残りました。  今度はスマホを開けました。ラインにメッセージが来てないか、確認しました。ないと分かると、次に、Twitterを開けました。有象無象の文字たちが私の両眼に滑り込み、あることないこと囁きました。私は眼を細めて文字たちを追いましたが、心はどこか上の空、色んなことを考えました。友人のこと。ご飯のこと。バイトのこと。膨らんだ意識は分散し、枝分かれし、霧散しました。消え行

      • メモリ下さい

        「メモリって何?」 そう聞くと、父は面倒臭そうにこちらに向きました。ある冬の休日のことでした。窓から冷たい陽射しが漏れていました。 春から必要になると思い、私は新しいノートパソコンを買う予定でした。しかし、PCリテラシーの欠片もない私にとって、数多ある選択肢の中からPCを選ぶのは至難の業でした。それはまるで、だだっ広い平原でたった一つの四つ葉のクローバーを見つけるような、難易度マックスな案件に見えたため、私はもう、考えるだけで頭が痛くなるのを感じました。よって、日々PCと

        • Everything will be alright

          私は今日、誕生日でした。23歳になりました。 「おめでとう!」と内心言ってくださった方、ありがとうございます。皆様の声は以心伝心、私の脳内に流れ込んでくるように聞こえます(妄想)。 ただ誕生日だからと言って、とんがり帽子を被って壮大なパーティーをするわけではなく、はたまた友人と集まって朝までたこ焼きパーティーをする訳でもなく、ただ粛々と、家族3人、夜の宴を楽しむだけであります。 だからと言うわけではないですが、この記事は、「誕生日を祝ってください!!」と自ら皆様に懇願し

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          文字魔

          悩みがある時、私は文字を書きます。 部活の先輩に怒られた時。バイトでワイングラスを割ってしまった時。不味いコーヒーを客に出して店長から「出ていけ!」と烈火のごとく怒られた時(これは明らかに私が悪いですが)。このように、自尊心が木っ端微塵に砕かれてしまうと、「ああ、自分はもうだめだ」と頭を抱えてベッドで泣きたくなりますが、それをぐっとこらえて、私はノートに向き合います。 シャーペンを握りしめ、広大なノートに文字を埋めていきます。ただありのまま、頭のよぎったことを、正直に、且

          Vivid memories

          最近、あっという間に時が流れていきます。 気づけば2020年が終わり、2021年が始まりました。除夜の鐘を聞いたと思えば、もう節分です。「いつの間に!」という驚きの声が、口の中から漏れそうです。 時の流れは残酷なほど早く、まるで新幹線に乗っているように、横に流れる窓の景色は、刻一刻と、過去の遺物と化していきます。 一秒、一分、一時間、一日。掴もうとした景色は彼方後ろに通り過ぎ、伸ばした手は虚しく空を切るのです。私はその事実に焦り、苛立ち、何をしているのかと自分を責めたて

          Vivid memories

          狂気と創造

          芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫、川端康成。 どれも有名な作家ですね。驚くほどの才能を秘めていた、皆さんも大好きな文豪たちです。 さて、問題です。彼らの共通点は何でしょうか? 日々文章を書き、文学にも造詣が深い方々であれば、「アッ」と気づくかもしれません。 そう、彼らの共通点は、自殺によって生涯を閉じたということです(いきなり暗い話ですみません)。特に、太宰治、三島由紀夫は格段に有名な気がします。 私は歴史の授業で彼らが自殺したことを知り、「作家は自殺する人が多いなあ

          狂気と創造

          ばりすたろーど3

          朝が来ました。 といっても、皆さんが想像されるような、明るい希望に満ちた朝ではございません。アルプスの少女ハイジのように「今日は何をしようかしら」なんてルンルン気分でその日を夢想するような、麗らかな朝ではございません(見たことはないので偏見ですが)。 そこにあるのは、もっと陰湿な朝です。真っ暗で、冷たくて、夜の残りが染みついたような気怠い朝が、私をじっとり見つめています。そんな空間で、ああ起きたくない、起きたくない、とふわふわの布団にしがみついて二度寝への憧憬に浸るのが、

          ばりすたろーど3

          雨が降りました

          目が覚めると音がしました。パラパラと、家の屋根を叩いていました。 この音を聞くと、憂鬱な気分に沈む方もおられるでしょう。悲しい顔で、二度寝を決め込む方もおられるでしょう。けれども私はというと、そんな方々とは少し違っていて、むしろ反対の気分になりました。じわじわと生気が溢れてくるのを感じました。 私はいそいそとベッドから降り、ガラリと窓を開けました。その瞬間、顔に冷気が押し寄せました。寝起きの皮膚が一気に緊張し、重い瞼がこじ開けられます。その冬の風に乗って、じめじめとした匂

          雨が降りました

          短く書けない

          悩みがあります。 私は文章を書くのが好きなので、毎度PCの前でうきうきしながら指を動かしています。ただ最近、短く文章をまとめられません。どうやったって、ああ3千字、ああ4千字、と文字だけが前に進んでしまいます。致命的です。 人は短い文章を求めます。それに対して、私の文章は京都銀行レベルで長いです。そして、恐らく読み終わっても、「なんじゃあこりゃあ」と某テレビドラマの名台詞を吐き捨てたくなるほど、特段無益なものを書いています。 皆さん、そんな暇じゃあないでしょう。読んで面

          短く書けない

          不寛容な多様性

          「まあ、ひとそれぞれだよねえ」 こんな言葉を耳にしたこともあれば、口に出したこともあるでしょう。これは字義どおりに捉えるならば、多様性を受け入れる、というポジティブな響きが伴っています。 しかしこの言葉を聞いた時、私は内心複雑な気持ちになりました。良い言葉にのはずなのに、何か背後に黒々とした影を垣間見たような気がして、無性に心がざわざわとしました。そこでなぜ心がざわめいたのか探りたいと思う好奇心が溢れてきたので、その思考のプロセスを、備忘録としてこの場に記していきたいと思

          不寛容な多様性

          「犬」の生態

           私が初めて「犬」を目にしたのは、一年前のことでありました。ギラギラと照らす太陽の下、つぶらな瞳と貪欲な生命力を引っ提げて、彼らは逞しく生きていました。  「犬」は南太平洋の一つの島、ビティレブ島にいました。そこはフィジー共和国の首都が位置する島で、私は語学留学を目的に滞在しておりました。目に痛いほどの日射しを浴び、湿気を帯びた風に吹かれながら、私は現地の空気を肌で感じておりました。  街へ出ると、多くの人でごった返していました。さすが幸福度ランキング上位の常連と言うべき

          「犬」の生態

          これって意味あるの?

          こんにちは。あすぱらです。 先に申し上げておきますと、この記事は長いです。嫌になるほど長いです。五千字近くもあるからです。また、この記事から何か有益な情報が得られることを、私は保証しません。 それでも勇気を持って、前に進もうとしてくれたそこのあなた、盛大な拍手を持ってお迎えしたいと思います。「そんなに読む時間ねえよ」とスクロールしようとしたそこのあなたも、まずは結論の前後だけでも読んでくださると、私はガッツポーズをして喜びます。というか、全員まず記事の最後の結論を読んで下

          これって意味あるの?

          ばりすたろーど2

          シドニーは冬でした。冷たい風が辺りを吹き抜け、乾燥した私の両手を、わざわざ痛めつけているようでした。 そんな荒涼とした大地で、私はバリスタになりました。 恐怖。バリスタになることが決まった日、私は怖くなりました。コーヒーはカフェの看板メニューです。その職務の重圧に、悲鳴を上げそうになりました。 不味いコーヒーを作ったらどうしよう、客が怒って出ていったらどうしよう、常連客がいなくなったらどうしよう、店長に怒られたらどうしよう。 それと同時に、恐怖の反動として、まだ世間を知ら

          ばりすたろーど2

          そういえば

          どうも、あすぱらと申します。知らない方は覚えて下さい。宿題です。 湯船に浸かりながらふと気づいたのですが、私は自分の属性について何も明かしていませんでした(以前自己紹介をしましたが、全然自己を紹介していませんでした)。 このままでは、私はただの得体の知れない男、いわゆる「ヤバいやつ」として遠ざけられて、記憶の箱の中に閉じ込められるような気がしました。怖くなりました。 しかし考えてみれば、知らない人の情報など、一体誰が見たいのでしょうか?誰だって見たくありません。私だって

          そういえば

          ばりすたろーど

          バリスタという職業をご存知でしょうか? 一年前、私はそれでした。朝から晩まで、コーヒーを作り続けておりました。今回は、当時の日記を書きたいと思います。 例によって、「てめえの過去なんざ興味ねえよ」と内心毒づいた方は、今すぐ最寄りの喫茶店に行って、熱々のカフェラテを飲むのがよろしいかと思われます。 当時、私はオーストラリアにおりました。オーストラリアという地は私を拒むことなく、かといって優しく包み込むということもなく、ただ私という存在を受け入れてくれました。 私はちっぽ

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