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【34話】ライブ配信依存症 ライバーが辞められないあなたへ《後編》

【33話】《前編》の続きである。まずはそちらをご覧いただきたい。


【解決策】

・未来

 ライブ配信を今後も続け1年後、3年後、5年後、10年後にあなたはどうなっているのか想像してみよう。そもそも、なんの目的でやっているのだろうか?ライバーをやっている者の大半が「お金が稼げそう」で始めているはずだ。

 最初はアプリ側のアルゴリズムでリスナーが集まる仕組みになっているため、初見が押し寄せ優越感に浸れる。だが、ある一定期間を過ぎるとパタリと人の出入りは減ってしまう。新入りの期間にある程度の固定客を獲得できなければ「アルゴリズムの島流し」にあい、絶海の孤島で冷や飯を食う厳しい現実が待っている。(例えばポコチャではBox枠となる)
 
 そのうち石油王のいるライバーへの嫉妬心が芽生え始め人気ライバー枠を放浪し、石油王を見つけ出してDMする。そんなことをしても無駄だ。ライブ配信アプリは理屈では説明できない世界だ。ライブ配信アプリという戦場では運の要素が非常に大きい。ここで変な負けず嫌いを発揮してしまうと、無駄な努力をひたすらすることになってしまう。
 ライブ配信アプリではライバーもリスナーも嫉妬心を煽られる構造になっている。嫉妬に飲み込まれたあなたに未来はない。

・リアルの自分との対比

 リアルの自分は何で評価されているだろうか?むしろ何で評価されたいのだろうか?現代社会において男は収入、女は年齢と容姿。悲しいかなこれが現実である。しかし、ライブ配信ではゲーム的な要素があり、あらゆる数値で評価されることになる。そしてそれが自己肯定感をあげてくれる。その中の一つとしてレベルがある。でも、ライブ配信アプリ内でのレベルは金があれば上がるのだ。前述した通りライブ配信アプリは競争心を掻き立てる仕組みになっている。そしてその競争心をお金で解決できるようにしてある。リアルの自分から現実逃避しライブ配信の中の自分に酔い、戻れなくなってはいけない。(👉19話:数値でわかるライブ配信アプリの裏

・健康

 ライブ配信アプリにおけるゴールデンタイムは19〜25時だ。ライバーは自分の生活スタイルに合わせ配信時間を決めている。しかし、勝負の世界にいる以上、より多くのリスナーを確保するために定期的な配信とは別の時間帯に配信をするライバーも多い。そしてそのために睡眠時間を削るのだ。睡眠不足が健康に悪いことは自明である。

 自分の身を削ってまで人気を集める必要はあるのか?落ち着いて考えてみよう。知識、技術はすぐには廃れない。しかし、人気はあっという間に廃れる。そして健康はジワリジワリとあなたの体と心を不可逆的に蝕んでいく。

【おわりに】

 ここまでライブ配信を辞められない人たちについて記してきた。ライバーの世界は厳しい。そんな中でも、運良く人気ライバーに成れた者は、想像以上の反響に驚く。人は多くの目に晒されると、ある一定数には支持される。一発屋のタレント、歌手がそれを証明している。ライブ配信でもそれに似た現象が起こる。そこで自分の実力を過信してしまいハマっていく。アンチや荒らしに心を痛めることもあるのだが、それなりの根性、覚悟はあるため頑張れる。そして支えてくれるリスナーに感謝しつつも、リスナーに貢いでもらってなんぼの世界にいる状況に気づき始め罪悪感を感じてくる。しかし、ひとたび始めてしまえば後には戻れない。リスナーに身銭を切らせてここまでのし上がれたのに、逃げ出すわけにはいかない。そして今日もライブ配信アプリ内でのランキングを維持するためにリスナーに身銭を切ることを懇願する。媚びるというプライドを捨て、乗り越えた者は、リスナーを生かさず殺さずのコツを掴んできて、キャバ嬢、ホストの才能が開花する。そしてその味を占めた者は辞められなくなるのだ。そう、人気者であるという優越感を捨てられなくなるのだ。

 人気ライバーとひとことで言ってもピンキリだ。ほとんどの人が片手間でやっており、小遣い稼ぎ程度でやっている。なかには月100万円を超える収入がある者もいるだろう。しかし、それは決して長続きはしない。タレント、政治家が住宅ローンを借りられない現実がそれを物語っている。

 小遣い稼ぎをするならばリアルでアルバイトでもした方がコスパがいいことにみな気づき始めている。

 一方でライバーに向いている人も中にはいる。以前の記事(👉2628話)に記した。

 依存という言葉をいい意味で解釈すれば、『夢中になって頑張れる』とも言える。それがその人にとって、周りの人達にとって長い目で見て有益ならば良いだろう。しかし、ライブ配信アプリという世界において5年後、10年後に幸せになれている人は果たしているのだろうか?人の上部だけの付き合いを学ぶにはとてもいい教材であるが、のめり込んだ場合のリスクは計り知れない。

 世の中には依存体質の人がいる。一方で、そうでない人は『精神の依存先を分散』している。人は必ず何かに依存して生きている。身も心も生活も崩れてしまう人はこのバランスをとることが苦手で一点に集中してしまう。
 このような人は自己肯定感が足りないようだ。ライブ配信アプリではなくても自己肯定感は得ることができる。もっと外に出て、日光を浴び、様々なことに挑戦してみては?と思う。そしてもし自分の周りにライブ配信アプリに依存してる人がいて助けてあげたければ、頭ごなしに否定するのではなく、もっと素晴らしい世界があることに気づいてもらうために外に連れ出してあげて欲しい。

ライブ配信アプリで学んだことシリーズ35話に続く、、、👇

【次回以降の内容キーワードのメモ】
・高学歴・高収入・高身長(3K)のための結婚女性の選び方
・ビックマム(One Piece)に魂を売ったライバーM君
・ライブ配信を卒業するライバーの断末魔の長文「コインがない」の言葉にに傷心

・ママライバーの賛否。子供放ったらかし配信を見て。
・X(Twitter)バズった一般人の末路
・だまされるのも幸せのうち ライブ配信アプリは宗教みたいなもん
・応援する人の心理「伸び代が見えるから応援する」
・あなたは有料?無料コンテンツ?価格設定の難しさ
・信用スコア、SNSのアルゴリズム。
・アイデアはいくらでもある、、、
・インスタにイケメン加工あげてみた
・『超高音ボーカル』て、、、コイツ「イタイ奴」やなと思われてる?
・著作権ガン無視のライバー達(DJ配信て、原曲流してるだけやん)
・TikTokやっても時すでに遅し

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