見出し画像

台風15号で再認!困り事をシェアで解決する共助コミュニティの重要性 ~有事に備えて平時から~

毎月連載している、AsMamaのソーシャルブログ。今月は、東日本大震災の被災地・宮城県で生まれ育ち暮らすAsMama渋口が「有事に備えた平時からの共助コミュニティの重要性」について書きます。

台風15号で被災した静岡市の共助事例

外国に比べて、日本は、大雨・大雪、台風・洪水、土砂災害、地震・津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。近年は、地球温暖化などの影響を受け、異常気象を感じている方も多いのではないでしょうか。

9月に台風15号が接近した静岡県では、発達した積乱雲により線状降水帯が発生、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り続きました。静岡市ではたった半日で1カ月分(平年9月)の1.4倍の雨量だったそうです。犠牲となられました方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、被災されました皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

台風15号による災害発生以降、静岡市にお住まいの方を中心とするAsMamaの共助コミュニティアプリ内では、道路情報や停電情報、給水情報、トイレや充電場所など「情報のシェア」が活発に行われました。

自然災害発生時において、一般的なSNS上では、大変残念なことにフェイク画像やデマ情報の拡散が起きている事実があります。今回の台風15号においても、画像生成AIによるフェイクの水害画像がTwitter上で拡散されました。

前述したAsMamaの共助コミュニティアプリは、TVCMや雑誌広告などのペイドパブリシティを一切使っていません。顔の見えるローカルなコミュニティアプリとして、地道なクチコミ活動で地域住人に参加を呼び掛けています。そのため、プロフィールも確認できる実名の投稿も多く、プラットフォームとしての安心・安全性が高いのが特徴の一つです。台風15号による災害発生後も信頼に値する地域密着型のリアルな情報がシェアされていました。

今回豪雨に見舞われた静岡県静岡市は、私たちAsMamaが子育て世帯を中心とした「共助コミュニティづくり」に取り組みはじめて5年が経つ地域です。困り事をシェア(頼りあい)で解決できるコミュニティの活性を目指し、地域の人同士が集い、つながり、関係性を深化する場として「交流イベント」を、そして、共助の「頼らせて」「是非どうぞ」を実現するためのICTプラットフォーム(アプリ)の開発・運営をしています。

その中で、地域の人と人とをつなぎ、シェア(頼りあい)で困りごとを解決するHub役となるのが、AsMamaが認定する地域サポーター「シェア・コンシェルジュ」。共助の実現を促進する役割の”人”が介在し、交流イベント×アプリ、つまり”リアル×デジタルの両輪”があることで、ローカルな共助コミュニティ創生と活性が実現できると考えています。

その「シェア・コンシェルジュ」たちの発信で、特に印象的だったのが以下の投稿です。

清水地区の断水が今も続いています。
私たちは何もできないけど、洗濯なら何回でも回せるし、お風呂だって湧かせます。コインランドリー巡りもできるし、お水だって運べます。
ひとりひとりのチカラはとても小さいけど、私たちシェア・コンシュルジュもチカラを合わせます。

「わたしより大変な人いるかも」と思いがちだけど、何も気にせず遠慮なくメッセージください。今日だけでなく明日以降も有効です。

アプリ「子育てシェア(マークイズ静岡コミュニティ)」投稿より引用

「何かお手伝いできることはありますか?」とオープンクエスチョンで聞かれると、人は思わず考えこんでしまい、具体的なリクエストがしにくいものです。

この投稿では「服あげます」「お水・洗濯・お風呂提供できます」「食器洗い代行(食洗機)」「お子さんお預かりなど、ご相談に応じます」「車動かせます」「買い出しできます」「送迎できます」「プライベート保てる部屋2つあります。昼寝できます」など、ひとりひとりにできることが、プロフィールや連絡先とともに具体的に続いてました。そのままアプリ内で「頼らせて」「是非どうぞ」と共助のやりとりをすることも可能です。

シェア・コンシェルジュには、地域の人たちの交流イベントを企画・運営していたり平時から子どもの送り迎えやお預かりを支援している人も多数います。有事の際に突然知らない人からの発信を受けるのではなく、知り合い・顔見知り以上だからこそ、信頼できる情報のシェアと、困り事を頼りあい(シェア)で解決できることにつながる、と私たちは考えています。

有事に備える!地域コミュニティで頼りあう共助

日本では、自然災害の発生リスクが常にあります。折しも我が家では、小学生の息子が社会の授業で「自助」「公助」「共助」を習ってきました。

災害に備えて自分でできることを考え対策しておき、自然災害が発生したときは、まず自分の命を自分で守る「自助」。自分が助かれば、他の人を助けることができます。公的機関による防災・減災活動や整備、災害発生時に救助・復旧支援活動を国や自治体などが行う「公助」。そして、ご近所などで災害発生時などに力を合わせ、地域コミュニティで助け合う「共助」

「じゃあ、私たちが ”今” できることは何だろうね」

息子と私は話をしました。我が家では、家具の転倒防止や耐震金具は設置し、非常用持ち出し袋や備蓄品の準備もしています。冬以外でもカセットコンロ用のガスボンベは常時ストック。レトルト食材や缶詰などは少し多めに買って、日常で使ったら新しく買い足すローリングストックもしています。

一方で、一朝一夕に備えられない難しさを感じるのが、地域コミュニティの共助です。災害発生時など有事の際に助け合うには、日ごろから地域の人を知り、人と人とのコミュニケーションがあってこそ。

私はご近所の方にあいさつを欠かさないタイプですが、息子にいたっては地区内では道ですれ違う初めて見る知らない人にさえ、あいさつをします。おかげでスーパーやドラッグストアにいくと、私が顔も知らない人から「●●くんのお母さん、こんにちは!」と声をかけられることもしばしば。近所の人や出会った地域の住民にあいさつをすることは、顔なじみになるのに有効な手段です。

ですが、その相手が日ごろ「どんな人なのか」「どんな生活なのか」まで、あいさつだけではなかなか分からないのが難しいところ。いつも元気だと思っていた人が、病気や障害を抱えていることもあります。心身のいずれか、または、両方に、特性を持つ方だっていることでしょう。あいさつよりも、もう少しだけ関係を深めて、お互いを知りコミュニケーションを図れる交流機会を平時から持つことが大切だと思うのです。

AsMamaが何故、交流イベントを全国各地で年間1,000回以上も行うのか。それは、単なる賑やかしではなく、地域の人同士が集い、つながり、関係性を深化するミートアップ機会が必要だからです。そして、イベントを通じて、頼りたい人と頼られたい人がICTプラットフォーム(アプリ)で共助を実現できる状態を平時からつくっておくのです。

地域の人にとっては、親や子どもが興味・関心のあるイベントを探して参加すれば、楽しい経験や成長機会にもなります。季節のイベントや伝統文化体験や、音楽や運動やアートなど、さまざまなコンテンツを得意とする方、生業としている方にとっては、自身のPR機会や講師機会にもなります。

また、空いている時間でひとりひとりが得意や経験をいかしながら、買い物代行など暮らし・生活のシェアや、送り迎えや預かりなどの子育てのシェアを「頼らせて」「是非どうぞ」と言えて頼りあえる地域をつくっておくことは、まさに有事に備えた、平時からの共助コミュニティづくりです。

あなたも、共助の実現を促進する役割の”人”として、交流イベント×共助コミュニティアプリというリアル×デジタルの両輪で、困り事をシェア(頼りあい)で解決できるローカルな共助コミュニティづくりに、私たちと一緒にご自身の地域で取り組んでみませんか?

「いっしょに何かできそう」そんな問い合わせが一番のサポートです。https://bit.ly/3aDo1qt 全国の自治体・施設・企業・団体・個人どなたでも。 共助コミュニティ創生、ブランディング、プロモーション、マーケティング、地域活性、子育て支援を、AsMamaとご一緒に。