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アボンリーへの道 #31 

アボンリーへの道 #31   
Aunt Janet's Rebellion ジャネットの反乱
あらすじ
アボンリーにやってきた女権論者の影響を受けたジャネット。
一念発起して、女性の権利のために立ち上がる。
男たちは嘲笑し、警察は叛乱だと決めつけるが
ジャネットはめげない。
やがて、缶詰工場で働く工員たちの給料を巡って、
ひと騒動がもちあがる。

コメント
この話は、ぎりぎり明治時代末期か、あるいは大正のはじめごろの
出来事だと思います。
まだ自動車が珍しい時代で、おカネ持ちしか車を持てなかった。

日本では、大正デモクラシーがあったのが
1910年から1920年。
このエピソードは、わたしの記憶が正しければ、
1908年頃の話だったはず。
イギリス圏内では、民主主義運動は
20世紀に入るやいなや、持ち上がっている。
日本は遅れてる。

女性の権利は、勝ち取るべし!
たとえ、牢屋に入れられても!
向こうの女性は強いね。
いや、女性は弱いが
母は強い。

このエピソードの見どころは、
権利に目覚めたジャネットが
缶詰工場まで赴いて、
工員たちに署名を求めるところ。

これがきっかけで、
ストライキに発展するようになるんですね。
日本人も
ブラック企業に対して、
労働者が立ち上がるって、
ないのだろうか。

考え方の根本が、
向こうとこちらじゃ違うのでしょう。
こっちは、GHQが、権利を恵んでくれました。
だから、勝ち取ったという実感がない。
カドを立てるより
おとなしく搾取されることを
奨励されているのが
日本のやり方です。

お国柄というのがよくわかるこのエピソード。
先進諸国のあいだでは、
女性の管理者や政治家の数が
いちばん低いのが日本だそうです。
能力の差ではなく、
生活習慣の差なのでしょうか。

仕事は、定年までしかできないけど
家事は、定年がないからな……。
女性が、仕事と家事のどっちを選ぶと言われて
家事を選ぶのは、
仕事に限界を感じているからも
あるかもしれませんね。

家事の代行サービス、
日本ではそんなにウケてないし。

#テレビドラマ感想文 #アボンリーへの道

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