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『災害時の英語』#防災の日

今日、9月1日は防災の日
99年前の1923年9月1日に関東大震災が起きたこと、暦の上で台風の襲来が多い二百十日にあたることなどから制定されたそうです。

政府、地方公共団体など関係諸機関はもとより、広く国民の一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備しようというのが、『防災の日』創設のねらいである。

昭和35年 1960年9月1日付 官報 第10110号

日本は災害の多い国ですが、住んでいるのは日本人だけではありません。近年でも、外国人の方が災害時に状況を把握できず、困ってしまったというニュースがありました。

もし言葉の通じない外国で、自然災害や事故に巻き込まれたとしたら…
きっと何をしたらよいのか、誰に助けを求めたらよいのか、何もわからずに不安になりますよね。
でもその時、状況を説明してくれる人が周りにいたら安心できますし、上京によっては命が助かることにつながるかもしれません。

そこで今回は、災害時に日本にいる外国人の方に手を差し伸べられるようになるための書籍、『災害時の英語』を紹介します。

予期せず降りかかる災難から、あなたの周りにいる外国人の「いのちを守る」ために役立ててほしいという思いでつくられました。

『災害時の英語』まえがき より

2014年に初版が発行され、現在の第2版では、2020年からの新型コロナウイルスの流行を受け、感染症に関するフレーズや情報も追加されています。

それでは、実際に災害時に使えるフレーズを見てみましょう!!

* * * * *


1.地震

「揺れがおさまるまでその場を動かないで」
Please stay there until the shaking stops.

「当ビルは耐震設計になっていますので、倒壊の危険はございません」
This building is earthquake resistant, so it's not in danger of collapsing.

「帰宅するより、オフィスに泊まるほうが安全ですよ」
Rather than going home, it's safer to spend the night in the office.

「揺れがかなり大きかったので、津波がくるかもしれません」
It shook pretty hard, so it may cause a tsunami.

「大丈夫ですか? 肩を貸しましょう」
Are you okay? You can lean on me.

* * * * *

2.火事

「煙を吸わないように、口を覆って」
Cover your mouth and try not to inhale any fumes.
※inhale は「インヘイル」と発音します。

「中に戻っちゃダメだ!」
Don't go back inside!
※燃えている建物の中に戻ろうとしている人に対して。

「風上に逃げよう」
Let's run upwind.

* * * * *

3.水害・台風

「多摩川の堤防が決壊したようです」
It seems that the levee of the Tama River has collapsed.

「もうすぐここも風速25メートル以上になります」
In moments, wind speeds will surpass 25 meters per second.

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4.避難所

「避難所の場所は少しわかりにくいので、私が連れて行ってあげますよ」
The Evasuation Site is a bit difficult to find, so I'll take you there.

「11時から、ボランティアによる炊き出しがあります」
Volunteers will be serving food from 11 o'clock.

「水の配給は、1人あたり1日3リットルです」
The daily water ration is three liters per person.

「お祈りをするときは、3年2組の教室を使っていただけますか?」
For prayer, could you please use classroom 3-2?

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5.とっさの一言

「助けて!」▶Help!
「火事だ!」▶Fire!
「急げ!」▶Get a move on!
「ふせろ!」▶Duck!Get down!
「落ち着いて」▶Calm down.
「すぐ助けが来ますよ」▶Help will be here soon.
「怪我をしていますか?」▶Are you hurt?

* * * * *

いかがでしたか?
上記のような災害の他にも、感染爆発、猛暑、停電、交通事故、テロ、原発事故など、幅広い非常事態で使えるフレーズが掲載されています。
その数はなんと約1500フレーズ
さらには、災害時や避難所で役立つ標識や掲示集、店頭などで使える感染防止のための張り紙など、役立つ情報が満載です。

災害に巻き込まれずに過ごしたいものですが、誰もが被災する可能性があるのが事実です。

私は川の近くの、ハザードマップのピンクの部分(堤防決壊時の浸水が3~5mと予測される場所)に住んでいます。地震だけでなく水害の際にも困らないように、防災グッズなどを用意しておきたいと思います。

備えあれば患いなし。

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