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生きる為の自傷行為を知っていますか?

注意
*こちらは『読めばうつ病が良くなる』などと謳ったハウツーのようなものではなく、一個人の経験を通した価値観、考え方のお話です。
正解なんて存在しないので、記載されたことを鵜呑みにするのではなく、そこから自身の考えで行動してください。
*少しでも気分が前を向けるように、と願って記載を心掛けますが、僕自身メンタル不安定で当たり付くような文面になっていたら申し訳ありません。


①自傷行為

 まず、温室育ちでピアスを開ける行為にすら過剰に「親から貰った身体に傷を付けるなんて信じられない!」と、自分主観な意識しか持ち合わせていない方の為に、『自傷行為』について説明していきます。

 自傷行為としてまず挙げられるのが、リストカットと呼ばれるもの。
 リスカです、リスカ。
 若者言葉ではないですよ。

 カミソリのような刃物で、血が滲む程度の傷を付けることを目的として行われるのが、こちら、リストカットです。

 僕はファーストピアス(1番最初に開けるピアス)開けるのも、仲間内の罰ゲームで泣く泣く行う程、痛みに弱いと言うか、怖い人間なので、どんなに辛い時でもしたことはないのですが、聞くところによると、コツを掴めば痛みは感じない、むしろ心地良さがあるらしいです。

 また、挙げられるものは、量によっては自殺未遂に相当するものとなりますが、オーバードーズ(大量服薬)を、致死量に満たない程度に服用することも、自傷行為の一つとされています。

 こちらは、自身で身体の把握をしていて、「この程度飲めばアルコールで酔ったような心地になれる」と、薬への理解がある人に多いです。

 また、有名ではないですが、「かさぶたを剥がす」「壁や物を殴る」「頭を打ち付ける」「拒食」など、挙げたらキリがないですが、自身に何かしら罰を与えているようなものを、自傷行為と呼ぶことが多いです。

②周囲の認識

 これら自傷行為に対し、周囲の認識は、自分を傷付ける、ではなく、「死のうとしている」と捉え、『自殺未遂』だと考える人が多いのですが、こちらは大きな間違いとなります。

 「ハウツーではない」と上記で注意している僕のような資格のない人間が断言しているのは、資格のある人たちが明言しているからなんです。

 もちろん、一人二人に聞いた、とかではなく、数多の精神科医や、皮膚科の医師、様々な現場の人たちがこのように話しています。

 自傷行為とは、自殺とは真逆。
 確かに、そこに「死にたい」という感情は含まれているのかも知れませんが、そんな辛い環境の中でも、『生きようとしている行為』であると認識できます。

 もちろん、推奨は出来ませんし、心配になってしまいますが、既にしている人に対し、無闇に止めるのは逆効果であると言えます。

 僕ら、していない側、「してしまう人の気持ちが分からない側」の出来ることは、『寄り添うこと』なのかな、と思います。

③自傷行為をしてしまう人へ

 僕も、外傷的なことはないですが、自身の精神をわざと削るようなことはしてきました。
 それも立派な自傷行為と言えるでしょう。

 そんな僕が「気持ち分かるよ」と言ってあげられる部分は、たった一つ。

『しないとどうしようもないけど、するのも辛いし、しないのも辛い』

 自分を傷付けることで、少なからず「周囲に心配を掛ける」と言うのは、自分が一番分かっていることです。

 同様に、世間一般で言われている「親から貰った身体に傷を付けるなんて信じられない」とか、「死に急ぐなんて、生きたくても生きられない人だっているんだ」という、強風社会の言葉も、伝わっているんです。

 だから、してしまう自分が情けないし、辛いし、苦しい。
 でも、しないと収まらない胸の痛みと言うものがあるんです。

 そして、上記の言葉を受け、もっと「自分は最低だ」と、卑下してしまうネガティヴ負の連鎖シリーズへ突入します。

 様々なことを諦め、様々なご立派な考え方から逃げてきた僕は、こんな最低な考え方を手に入れることが出来ました。

『それは親から貰ったかも知れないけど、自分の身体だよ』

 だから、好きにしてください。
 口の減らない僕としては、子供って、何億の精子の中から選ばれたとか自惚れてますけど、『産まれてきたくて産まれてきた訳ではない』ですよね。
 親が勝手に愛し合って、勝手にセックスして、勝手に家族を増やしたくなった結果として居るのが、子供ですよね。

 そして、親という生物は、勝手に産んどいて言うのです。

「あなたの好きなように生きなさい」

 だったら、『傷付けようが何しようが勝手じゃね?』というのが、暴力事件・器物破損をしながらも、社長たちと屁理屈談議を交わし、会社側の不注意として給料袋を掠め取ってきた僕の言い分です。

 あなたは、産まれてきたくて産まれてきた訳じゃない。
 生きたくて生きている訳ではないんです。

 どんなに社会が綺麗事を抜かそうが、事実、生きたくても生きられない人が存在していようが、それが本来変えようのない真実です。

 医師に母胎から取り上げられた赤ん坊が、「俺ァこの世界でたくましく生きていきたいぜ!」と泣き叫びますか?

 「屁理屈だ!」と、言いたい奴には言わせておきましょう。
 温室育ちのカエルは冬眠する術も知らないんです。

 全ては考え方、少しでも楽になれるなら、楽になってもいいんですよ。

 生きたくて生きている訳ではない、けれど、あなたに生きていて欲しいと願っている人がいることだけは、奥底で感じていてください。

 いや、多分、言われずとも感じているから、辛いんですよね。


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