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駐妻たちのナイトアウト

資本主義の最先端を行くギラギラした小さい島で、たまたま夫たちの赴任期間が一緒だったから出会った友達。

駐妻なんて言うとちょっと華々しくて、自分とは違う世界みたいで笑っちゃうけど、実際のところはわりと普通。
仕事や出張で忙しくなかなか家にいない夫たちのかたわら、みんなワンオペの子育てや家事に追われていて、普段はカフェでサクッとランチするくらいしかできない。

でも本当にときどき、ちょっとだけこの街のギラギラ感を味わえる場所に行くチャンスがあって、20代の初め頃にちょっと背伸びして大人の場所に行ったときと同じくらいワクワクしながら、シンガポールで1番高い場所にあるルーフトップバー「1 Altitude」に行ってみた。


駐妻付き合いって、もっとサラッとした表面的な関係を予想していたけれど、全然そんなことはなくて、学生時代の友達みたいだった。と言うとみんな年下なので失礼かもしれないけど笑。

私の場合、子どもを介して知り合ったわけではないからママ友というのとも違って、ただ気が合いそうな仲間が集っているだけ。
話す内容は子育てだったり夫との関係だったり、今のライフステージに合った話題になっているけど、結局女子たちのノリは10代や20代の頃と変わらないんだなと思う。
特になんてこともない話をキャーキャー言いながら話して笑って。そして、大人になってからも全然友達はできるんだとわかって、とても嬉しい。

22:30になったらお酒に口をつけてはいけないルールとともに、私たちの一晩の冒険も終わり。
翌朝も元気いっぱいの子どもたちに起こされるから、名残惜しいけどMRTやバスで帰らないと。30代の私たちがちょっとシンデレラみたいでおかしい。

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