なんでもない1日の、幸福な瞬間
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なんでもない1日の、幸福な瞬間

朝起きて、ゆっくりとぬるま湯を飲む。ぴかぴかに磨いたお気に入りのマグカップにいれて、温度を下げながらいただこう。起き抜けの体に染みわたるお湯は、ちょっとだけ甘い。ぼーっとしていた頭や体の輪郭が、だんたんと浮かび上がっていく感覚が心地いい。

顔を洗って髪をとかして、歯を磨いて。昨晩爪を切っておいてよかった。指先がきれいだと、自然とやる気も上がってくる。

日中はばっちり仕事モードへ。人は感情の束でできているから、嬉しい、楽しい以外にも、仕事をしていると辛い、嫌だという気分にもなる。それでも、新しい自分を見てみたい、身の回りの人に役立てたら嬉しい、そういう思いで、毎日仕事に向き合っている。

頭と体を使って仕事を終わらせたら、家に帰ってリラックスモードに切り替えよう。ゴムがのびのびのパジャマのズボンが、私のお気に入り。さらっとしたTシャツと組み合わせれば、寝るまでのひとときを思い切り楽しめる。

地元のスーパーで買った季節の野菜を、切って塩で炒める。野菜の繊維がちょうどよくほどけて、ほわっと甘い。ご飯は毎回、ホーロー鍋で。「ぽこぽこぽこ」という音がしたら、弱火で10分。敷き詰められたお米の間にできる気泡の穴が、クレーターみたいでちょっとかわいい。

食後には、その日の気分で映画を選ぼう。もう少し頭を動かしたい時はドキュメンタリーを。風景や画面の色を楽しみたい時は、フランス映画も良いかも。たまに隣から旦那さんの寝息が聞こえてくるけれど、その瞬間も、とてもとても愛おしい。

こうした毎日の当たり前が、何よりも何よりも愛おしい。




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長崎県の壱岐島在住。フリーのライターとして記事を執筆しています。お仕事などのご依頼やご相談、雑談はm.dob1128@gmail.comまで。執筆記事はnoteのプロフィールまたはhttps://www.mi-chai.com/でまとめています。