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「法華経の風景」宍戸清孝・菅井理恵

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写真家・宍戸清孝とライター・菅井理恵による写真エッセー「法華経の風景」です。日本各地の法華経にまつわる土地を撮影し、エッセーを添えます。
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#法華経

法華経の風景 #9「聖徳太子ゆかりの地」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー画像:斑鳩町・片野池  私たちは夜明けを待っていた。池のなかで白い鳥が1歩を踏み…

法華経の風景 #8「奥州・平泉」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー画像:中尊寺・金色堂覆堂  坂は緩やかな曲線を描き、光が満ちたところで見えなくな…

法華経の風景 #7「嚴島神社」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー画像:嚴島神社・大鳥居  緩やかな列をなした人々が、砂の道を歩いていく。  広島…

法華経の風景 #6「岩手・花巻」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー画像:ぎんどろ公園  あれは「デクノボー」だろう——。  宮沢賢治で知られる岩手…

法華経の風景 #5 「七尾・羽咋」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー写真:羽咋・千里浜  北陸新幹線「かがやき」が終点の金沢駅に近づくと、荷物をまと…

法華経の風景 #4 「鎌倉」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー写真:鶴岡八幡宮  家並みの脇を流れる用水路に、2羽のカモがいた。川面は緑がかっ…

法華経の風景 #3 「比叡山延暦寺」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー写真:根本中堂  田の谷峠にあるゲートから、比叡山ドライブウェイに入ると、一層、山は深くなった。  滋賀と京都にまたがる比叡山は2つの山からなる双耳峰。市街地からわずか数十分しか離れていないのに、沿道の木々の向こうには人の侵入を容易に認めない自然の掟を感じた。  785年、20歳の最澄は、安定した将来を捨て、突如、この山に草庵を結ぶ。  その前年、日本の仏教界に激震が走った。桓武天皇は、奈良の南都六宗の影響力を低下させるため、奈良の平城京から京都の長岡京に遷都

法華経の風景 #2 「大阪・堺」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー写真:山口家住宅  南海電鉄の堺駅を出ると、鋭い日ざしに目を細める。肌寒かった前…

法華経の風景 #1 「観世音寺」 宍戸清孝・菅井理恵

ヘッダー写真:観世音寺・参道  うっすらと青みを帯びた空を眺め、頬に触れる空気の冷たさに…