湖畔篆刻閑話 #5「物は常に好む所に聚まる」和田廣幸
ヘッダー画像:漢代の文字塼(拓)部分
運甓斎所蔵
あれは確か昨年の11月のことでした。何の前触れもなく、何と小学校時代の友人から突然手紙が届いたのです。私が日々の出来事をSNS上にアップしているのを偶然見たということで、わざわざ連絡先まで調べて書き送ってくれたのです。小学校の卒業が昭和52年(1977年)の3月ですから、実に47年ぶりのやりとりということになります。
3枚の便箋には、懐かしい少年の頃の思い出がびっしりと書き綴られていました。そこには「そんなこと、あった