「ヒモ」願望のあった薬学生の話
何度か述べたことがあるが、私は某薬科大学に通う薬学生である。薬学生の観点から述べた記事も書いたが、今回は薬学生としてではなく、単なる学生として大学での体験談を述べようと思う。個人情報保護の観点から一部脚色、変更した点があるがご了承頂きたい。
突然の告白
同じ薬学生のホノカ(仮名)は、私に突然こんなことを言ってきた。
「私、ヒモになりたいんだよね――」
そもそもヒモというのは男性に使う言葉であってここでは使い方が間違っているのだが、そこには目を瞑る。また、ヒモ男は女に貢がせる男を指すのに対してヒモ女は男に貢いでいる女を指すという非対称性もあるが、ここでは触れないことにする。
具体的に彼女の「ヒモ」願望について聞いてみると、
ということだった。
仕事をしたくない∩家事をしたくない=???
この界隈にいる聡明な皆様方にしてみれば突っ込みどころ満載であるだろう。仕事をしないのであれば専業主婦になるというのが現実的ではあるが、家事ですらしたくないとなると、彼女は一体何をすると言うのだろうか。
ところで、専業主婦なのに家事をやらない理由として子供の世話が忙しいという主張をする人がいる。
しかし、狂人の方の小山晃弘氏は専業主婦が忙しいという主張に対して次のようなnoteで反論している。
有料記事なので詳細は購入して頂くが、専業主婦は子供が産まれたところで暇だということに変わりはない。
こちらの記事も合わせて紹介する。
話を戻そう。ホノカは養われるルートとしては最も一般的である専業主婦でさえも嫌がっている。専業主婦が忙しいという主張をする人のように子供を持つ予定はなさそうであるのに、だ。専業主婦の主張は論理的に考えれば間違いであることは分かるが、彼女の希望はこの主張よりもっとひどい。いわばニート宣言である。
おじさんはキモい(笑)と一蹴できる方の性別
専業主婦が嫌ならと、私はパパ活はどうかと提案してみた(パパ活女子や風俗嬢とフェミニズムとは親和性が非常に高いのであまりおすすめはしないが)。が、結果は先述した通りだった。
「パパ活は嫌だな。だっておじさんって気持ち悪いじゃん(笑)」
これはまさに女性的である。いわゆる「負の性欲」と呼ばれるものだ。
実はホノカはヒモになりたいという発言をした際、「誰でもいいから養われたい」という言葉を使っていた。しかし実際には「(気持ち悪いおじさんはイヤだけど)誰でもいいから養われたい」なのであった。
私自身も女なので無意識に感じているのかもしれないが、女性は得てしてこのような自分の欲望には気づいていない。
このツイートで紹介されている女性の思考、男性の思考だが、
男性の方はともかく、女性の方は的を射ていると思う。ただほとんどの男性は自分の欲望を自覚しており、ほとんどの女性は自覚していないという違いがあるだけだ。
それ、何ていうなろう小説?
さらに驚いたのは、ホノカが「お金持ちの女の人に養われたい」と言い出したことだ。
言うまでもないことだが、女性は自分より年収の低い人間を養わない。
こちらの記事でも(後半で一部間違いはあるが)、
と指摘している。余談だが、この記事では後半で
と主張しているが、
このように男性は結婚相手の年収にそれほど関係なく結婚しているのに対し、女性は結婚相手の年収を重視するのだ。
つまり、話を戻すと、仕事もしない家事もしない、性的資本も提供しない女は男に養われるのですら難しいのに、まして女に養ってもらえるはずがないのである。(私だってまっぴらごめんだ。)
そんな夢のような生活を送れるのは、なろう小説の中くらいだろう……。
欲望は膨れ上がり……
私と話している内に具体化していったのだろう(それに関しては私にも責任の一端があるので反省したいところだ)が、ホノカの希望は留まることを知らなかった。その具体的な内容の一部を以下に示す。
彼女の要求には甚だ呆れるばかりだった。恐らく彼女は比較的裕福な家庭で甘やかされて育ったのだろうということが窺える。ただ、このような甘やかしは女性特有のものであることが多い。
こちらの記事では、
というように、女性の我儘を肯定している。妻が夫より強いと家庭が上手く行くという価値観もよくあるが、根本は同じである。
そしてなぜこのような価値観が広く認められるのかといえば、それは男女の性的価値の差である。
男性は女性がいなければ子孫を残せない。つまり男性は子孫を残すためには女性の我儘を我慢しなければならないのだ。だからこそ、(非常に困難であるが)人工子宮が実現した場合には女性の価値が一気に落ちることが予想されるのである。
フェミニズム的思考は頭が良くても陥る
私が個人的に驚いたのは、ホノカの「ヒモになりたい」願望もそうだが、彼女自身も私と同じ薬学生であるのにそのような思考をしていたということである。しかしこれもそこまでおかしな話でもない。
現に薬学生であった私もかつてフェミニズム的思考を持っていたし、もっと頭が良いはずの医者でさえ、
このザマである。頭が良いことはフェミニズム的思考を持っていないことの十分条件ではないのだ。もちろん、社会不適合者の方がフェミニズムとの親和性が高いのは事実としてあるが。
我々は生まれたときから自立しているわけではない。そのため、ある程度の時期までは親ないしは育ててくれる人に依存せざるを得ない。そしてその依存のためには自分の不都合を依存先に知らせる必要がある。しかし、
通常であればこのような経験を通じて子供は「社会性」を身につけることができたであろう。ところが、現代では友人同士での遊びも少なくなっており、社会性を身につける機会は減っている。さらに、かつてはあった規範もなくなっているため、(特に女性は)社会性を身につけないで大人になっていくということが多い。
同じ女としてあまりこういうことを言いたくはないが、ホノカの言動は、女性が社会性を身につけるのは難しいということを証明する一つの例になり得るだろう。ではこのような人はどうすれば社会性が身につくのか。正直私には明確な答えが思いつかない。こうなってしまってはどんな手を施しても手遅れのように思われる。ただ、
女が養われたいと言うときはこういうものを見せればそれで済むのかもしれない。
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