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バックラッシュはすぐそこに

 最近のアンチフェミ界隈は大きく分けて二極化している。一つはツイフェミ叩きをしている人々。一つは女性の中のフェミ要素を根絶するために先鋭化している人々

 先鋭化したアンチフェミを「害鳥界隈」と称して攻撃する動きもあるが、やっていることは本末転倒である。

 ツイフェミ叩きには何の意味もない。それにも関わらず(自称)アンチフェミはツイフェミ叩きに勤しんでいる。


我々はフェミニズムに「敗北」した

 ツイフェミ叩きをする人は概してこのような問題が見えていない(あるいは見えているのに目を逸らしているのかもしれない)。

 我々は、フェミニズムに勝つことはできない。
 これを私の世迷い言として片付けることはできまい。フェミニズム批判は多くの人がしてきている。ジェンダー界隈での著名人はもちろんのこと、私のような小物も、フェミニズム批判を繰り返してきた。

 フェミニストとツイフェミの本質は同じである。

 フェミニストは差別主義者であり、非人道的な行動をする反社会勢力だ。

 そして、フェミニズムという思想そのものは男女平等主義でも女性解放論でもない

 私がフォローしている人だけでもここまで多くの人がフェミニズムを批判している。それにも関わらずフェミニズムが揺るがされることは、ついになかったのだ。この結論に至ったのは私が初めてではなく、かなり前の段階から既にいた。

この三ヶ月、アンチフェミ界隈にかかわり、いろんな話を耳にしてきた。フェミニズムの横暴がどれほどのものかを再認識させられた。めぼしいものだけでも「貧しい途上国の女性に出産を押し付ける代理母ビジネス」や「8歳の少年を強制的に性転換させる母親」など、悪魔の所業としか言いようのないものがすぐに思い浮かぶ。
 だが、そうした非人道的な行いにもかかわらず、なおフェミニズムは勝利するだろう。なぜか?
それが望まれているからだ。

 フェミニストの具体的な行動は私も既に述べている。

 そもそも(この段階から勘違いしている人が多いのだが)、フェミニズムは政治的に正しい思想である。

 社会学の授業、すなわち一般にジェンダー論を知ることのできる学問はフェミニズムに大きく偏っている。これではいくらツイッター上でフェミニズムを批判したところで意味がない

 なぜフェミニズムが正しい思想なのか。それはひとえに
女性の声が政治的に正しいからである」ということだ。

 少子化政策を例に見てみよう。

 少子化解決のために政治家はいろいろと政策を打ち出してはいるが、そもそも少子化の原因とは何か。

一つには、女性の社会進出が挙げられる。

女性進出による女性の高学歴化やハイキャリア化は当然晩婚化、未婚化、晩産化による少子化要因となる。
それに伴う「男女賃金平等化」も「女子上昇婚志向が堅持されたまま」では、少子化要因になりうる。

 女性が社会進出することによって女性は結婚や妊娠、出産を忌避するようになるということだ。

女性にとっては結婚や出産などのライフイベントと同時に労働市場から退出することのリスクが高まるのである。このような、<略>「新しい社会的リスク」に直面すると、家庭と仕事を両立できる環境が整わない女性は結婚と出産を回避するようになり、少子高齢化が進行する。(女性のいない民主主義 P. 136)

 また、女性の社会進出が進んだことで女性は結婚や妊娠、出産を回避する権利を手にした。避妊や中絶等もその一部である。女性のそのような権利を守った結果、少子化に繋がるという側面もある。

生まれてくるはずの子供を事前に間引く以上、少子化要因になる。

 少子化を解決する最も手っ取り早い方法は、

女性の性的自己決定権を制御し、出産を義務付ける

というものだ。

一番の少子化対策ってイスラムとかアーミッシュがやってるやつで、超ざっくりいうと「女に学ばせず、働かせずにひたすら子供産ませるアレ」なんですよね。

 だが、フェミニズムが既に広まったこの社会で果たしてその政策が上手くいくだろうか。

 政治的に正しいフェミニズムによって潰されておしまいだ。

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 このような考え方が広まった結果、女性の権利が守られ、少子化に至ったのだ。


性的インセンティブは誰のもの

 なぜフェミニズムが政治的に正しいのか。それは女性の声が政治的に強いからである。では女性の声が政治的に強いのはなぜか。

 それは、男が、ひいては社会全体が本能として女を守るようにできているからだ。

 男が自分の遺伝子を一度に大量に広めることができるのに対して、女が一度に妊娠できるのは一つの遺伝子だけ(二卵性双生児等は除く)である。この不均衡から、大勢の男は女の元に集まる。だが女が妊娠できるのは一人の遺伝子だけなので、そこで気に入らない男の排除が行われる。
 もちろん、一夫多妻制もある。一人の男の元に大勢の女が集まるのだ。だがこれだと大勢の男は子孫を残せずに死ぬことになる。

 「女であれば、勝利者だ」という言葉がある。正確には、「女であれば、生物として勝利者だ」である。それは女であればそれだけで次の子孫を残せる、ということだ。それは凍結させたものであっても精子さえあれば女性だけで妊娠が可能であるから、という理由もあるし、卵子を凍結させて代理母に出産させることができるから、という理由もある。

 つまり、女はそれだけで価値がある。だから守らなければならないのだ。そして女は守られているからこそ、男を立てたり、男や子供のケアをしたりすることを任されている。

 だが、現代社会での女性はどうだ。「『男を立てろ』は時代遅れ」、「家事は手抜きでいい」「出産する権利は女性一人のもの」。これが男性並みに働いてのことであればいいのだが、力の強さの違い等を理由に女性は男性並みに働いているわけではない。

 さらに、現代社会では有害な男らしさが抑制される一方で有害な女らしさは野放しにされている。
この状況を見た男性にとっては気分の良い話ではないだろう。


そして、「テロ」が起こる

 男女は根源的に敵同士である。それは本能でそのように作られている。そして、今日ではフェミニズムによって女の横暴が許されている。

 さらに、現代社会の政策は基本的に独身男性に優しくない。考えてみれば当たり前だ。現代社会は既にフェミニズムがインストールされているのだから。独身男性がどれだけ苦しもうが知ったことではないのだ。

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 独身男性は、守るべきものもない、愛する人もいない、そして国も守ってはくれない。つまり、わざわざこの国に義理立てをする必要はないのだ。

 そうなれば、彼らは何をするか。

女性に排除された男性は「女性は男性を死においやる権利を有している」という認識を少なからず抱いている。<略>
 次世代の生産から排除された以上、そのような男達にとって、女達はもはや「同じ人間ではない」のだ。ただの敵対者でしかない。だから殺す。

 ある人は言った、

正直、私がフェミニストを殺さないのは、法律で殺人が禁じられているからです。それ以外の理由は「ありません」。
あちらはこちらを殺しにきてるんですよ。当然じゃないですか。

 守るべきものがない独身男性は、「女であれば殺す」というところにまで発展しても何らおかしくはないのだ。いや、既にそのようなテロは起こっている。小山氏のnoteでも紹介されているが、以下のようなものである。

 これらはインセルテロと呼ばれる。フェミニズムによって有害な女らしさが助長され、それによって恨みを溜め込んだ男性が女性自体に暴力を振るう。

 このような男女の対立が起こるのも、諸悪の根源はフェミニズムである。

 有害な女らしさを肯定し、男女の対立を煽る。フェミニズムとはそういうものなのだ。


あとがき ~これからの身の振り方~

 我々は既にフェミニズムの敗北者だ。これから巻き返そうと思ってもどうしようもない。匿名用アカウント氏は以下のように語っている。

 確かなのは、これからひどい時代がやってくるということだ。
 そこでは、富を持たない人、流れを読み間違えた人、目先の怒りに囚われた人は、容赦なくゲームオーバーになる。
 ビッグブラザーの目論見通りになるのは癪に障るが、舵取りを間違えば人類ごと滅亡だ。
 このように考えると、フェミニズムの非人道性を訴えることには、もはや意味がない。
 私も今後は、なるべく「いかに生き延びるか」の方法論を中心に考えていきたいと思う。

 そして彼はその後、以下のようなnoteを書いている。

 これらは全て、

フェミニズムが蔓延したこの現代社会でいかに生き残るか、その方法論

である。私がフェミニズムに敗北したことに気づいたときには、彼はさらに先を行っていたのだ。

 今一度ここで述べておこう。

 フェミニズムを批判しても何の意味もない。ましてツイフェミをおちょくっても何の意味もない。それはフェミニズムをどれだけ批判しても所詮フェミニズムは「正しい思想」とされるからだ。

 絶望的ではあるが、フェミニズムはこれからも「正しい思想」として扱われ続けるだろう。私もこれからはnoteでのフェミニズム批判はあまりメインでは行わないと思う。匿名用アカウント氏のように「生き残る方法」について書くか、それともジェンダー以外の政治的な問題を取り上げるか、はたまたフェミニズム批判はフェミニズム批判でも一般向けのフェミニズム批判を行うか、まだ考えてはいないが、これからもお付き合い頂けたら幸いである。

 いつの日か、フェミニズムの横暴が一般に知られてくれることを願って。

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フェミニズムをぶっ壊す!!! 

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