国語の教員免許&司書資格保持者が伝えたい!! 読書感想文攻略法(総括の仕方編)
※実際の授業をイメージして、敬語で書いています。
インターネットで総括について調べると、劇的な文言が多いですが、実際問題として物語を読んだからと言って明日から生活を変えたり、考えを急に切り替えたりすることは難しいです。ここは最初から最後までを、ざっとおさらいする形にするのをおすすめしたいと思います。
①手に取った理由は何ですか
例:読書感想文に使いやすそうだったから、知人にすすめられたから
②あらすじや印象に残った所、個人の経験はスキップします。
③ずばり、面白かったですか?
例:面白くなかった、面白かった
④経験と小説を照らし合わせた結果、自分は今後どうしますか。何も変わらない、というのもありです。
例:主人公は妻に最後まで問い詰めなかったけれど私は今後もすぐに弟を疑うと思う、主人公は真っ当過ぎるし参考にならなかった
⑤来年はどんな本を選びたいですか
例:同じ作家の違う作品を読んでみたい、平積みされている面白そうな本を自力で探してみたい
⑤上記をつなげて書いてみます。
読書感想文に使いやすそうだったから 面白くなかった 主人公は真っ当過ぎるし参考にならなかった 平積みされている面白そうな本を自力で探してみたい(68字)
⑥句読点を足していきます。
読書感想文に使いやすそうだったから、面白くなかった。主人公は真っ当過ぎるし、参考にならなかった。平積みされている面白そうな本を自力で探してみたい。(73字)
⑦前後が合わない部分に単語を足します。
読書感想文に使いやすそうだったから読んでみたが、面白くなかった。主人公は真っ当過ぎるし、参考にならなかった。来年は、平積みされている面白そうな本を自力で探してみたい。(83字)
この時点で文字の追加しか行っていませんが、終わりの文として機能するようになりました。感じた内容は、読者だけのものです。「こう思うべき」「真っ当なことを書くべき」といった発想は捨てて、素直な気持ちに沿ってみてください。
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