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シンガポールでSTAY@HOME 2月7日(日)通算307日目 フェーズ3の42日目

2020年の4月に開始されたロックダウンから、遂に最終段階であるフェーズ3に突入しました。家や街の中で感じたこと、その時のニュースに対する考えなどを書いていきます。短い文章ですが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。

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2月7日(日)通算307日目 フェーズ3の42日目

 母が汗の付いた衣類に消毒液をかける香りが鼻について、風呂上りの浮かれた気分から、一気にげんなりした。新型コロナの流行以降、消毒液と共に生活していると言っても過言ではない。加えて、母の行動は何も間違っていない。それも関わらず、その匂いを何故か嫌なものと思ってしまったのだ。

 当初は自分の気持ちの変化に戸惑ったが、少し考えてみれば簡単に答えは出た。サニタイザーを使うときは決まって、何か悪いものを限りなくゼロまで引き上げることを目的としている。雑菌やウイルスが広がらないための手段であり、別段汚くないものを一層清潔にするために使用していない。確かに汗の付いた衣類は清潔と呼べる物ではないが、恐らく私の中でよく分からない感染症の菌が付いているかもしれない物より、うんとマシだという発想があったのだろう。しかし、消毒液の香りを振りまいたことにより、今まで平気に思っていた物にウイルスが付いた物と同等に汚い、というレッテル貼られたような気持ちになり、気持ちが沈んだのだ。

 その一件以来、どういう訳か消毒液の匂が駄目になってしまった。鼻にツンとくる消毒液の匂に対して、何かを思ったことはなかったため、正直戸惑っている。衛生面からつけることを比較的好んでいたきらいすらあるだけに、驚きも大きい。しかし、今の状況下を消毒液なしに過ごすことはできない。消毒液に対して、好感が持てる出来事が発生して欲しい所だ。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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