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シンガポールでSTAY@HOME 11月13日(土)通算586日目 フェーズ2強化版(2回目)の115日目

昨年4月のロックダウン以降、徐々に規制を緩めてきていたシンガポールですが、変異株デルタが入ってきた辺りから、感染者数に合わせて強化と緩和を使い分けているようです。現在はフェーズ2強化版に戻り、一時期は外食ができない状態でしたが、8月10日よりワクチン接種が完了した人に向けて、再開されました。

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11月13日(土)通算586日目 フェーズ2強化版(2回目)の115日目

 コーヒーとサンドイッチのランチを食べてもまだ空腹だったため、お気に入りの紅茶を淹れてスコーンを温めた。わくわくしながら紅茶を口に運んだにもかかわらず、味がしない。確かに香りはするのに、口から入るはずの情報がないのだ。新型コロナウイルスの症状に味が分からなくなる、というものがあったことを思い出して急に不安になる。落ち着いて考えると、サンドイッチもコーヒーもきちんと味がした。どうやら、コーヒーの風味が紅茶よりも強かったことが原因で、舌の感覚が鈍っていただけのようだ。紅茶に慣れてくると、いつもと同じ味が口に広がった。

 今度からコーヒーは紅茶の後に飲めばいいだけの話なのだが、今まであまり想像できていなかった味覚障害の状態を垣間見た気がする。感じるはずのものが、分からない。風邪で味覚が鈍ることは誰しも経験があると思うが、なまじ体調は悪くないため余計に気味が悪い。後遺症で苦しむ人は、一事が万事この状態なのかと想像すると、早く薬や治療方法が確立されて欲しいと思う。1日に3回食事は巡ってくるのに、楽しさがないのは辛い。

 感染の収束は、多くの人が願っているはずだ。ただ、その先のことに私は目を向けられていなかった、と感じる出来事だった。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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