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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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2023年1月の記事一覧

Breakfast King Tea(ブレックファスト キング)―クセの強さ、過去1番の王様

Breakfast King Tea(ブレックファスト キング)―クセの強さ、過去1番の王様

 紅茶ブランドのTWGには、細長い専用の缶に入れて売られている茶葉が存在する。今まで取り上げた中だと、看板商品の1837 Bkack Tea(1837 ブラック ティー)や、華やかでミルクティーにもぴったりなHaute Couture Tea(オート クチュール ティー)、最近なら前回取り上げたAfrican Ball Tea(アフリカン ボール ティー)もその中に入る。人気の茶葉が多い印象なので

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African Ball Tea(アフリカン ボール ティー) ―パズルを解くカギはミルク

African Ball Tea(アフリカン ボール ティー) ―パズルを解くカギはミルク

 前回取り上げたBreakfast Zulu Tea(ブレックファスト ズールー ティー)と同様に、今回もアフリカ産の茶葉を使用した紅茶を紹介する。前回とは異なり、烏龍茶とのブレンドになっている。また余談だが、名前に付いているAfrican Ballとは、紐と板に2つのボールが組み合わさった玩具で一種の知恵の輪らしい。

 袋を開けてみると、烏龍茶がブレンドされているためか、少しすっきりとした香

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Breakfast Zulu Tea(ブレックファスト ズールー ティー) ―アフリカから来た控えめな忍者

Breakfast Zulu Tea(ブレックファスト ズールー ティー) ―アフリカから来た控えめな忍者

 少し前に紅茶ブランドTWGのウェブサイトで、アフリカ産の茶葉を見つけた。何となく紅茶と言えばインドやスリランカがイメージで、アフリカで産出される印象がなかっただけに、面白そうだと思っていくつか購入した。今回はその中から、Breakfast Zulu Teaを紹介する。

 大変勝手だとは思うものの、アフリカと言えば南に位置するため、何となく香りもトロピカルなのだろうと推測していた。しかし、実際

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Yunnan Monkey King(ユンナン モンキー キング) ―雪山の精霊の王は高い柔軟性を持つ。

Yunnan Monkey King(ユンナン モンキー キング) ―雪山の精霊の王は高い柔軟性を持つ。

 前回、前々回に引き続き、雲南省の紅茶を紹介する。またか、と思う方もいらっしゃるかもしれない。しかし、私が調べた限りでは紅茶ブランドTWGにある雲南省の紅茶は、これで全部になる。ぜひ、興味を持っていただけると幸いだ。ちなみに名前の「Yunnan Monkey」は恐らく「雪山の精霊」と呼ばれる雲南キンシコウのことを指していると推測される。その中でも、王がこの紅茶ということのようだ。

 袋を開けて

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Red Robe Tea(レッド ローブ ティー) ―新年の挨拶は華やかな衣装で

Red Robe Tea(レッド ローブ ティー) ―新年の挨拶は華やかな衣装で

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

 昨年末は、新年を迎えるに相応しい紅茶としてYunnan Golden Needles(ユンナン ゴールデン ニードルズ)を取り上げた。今回も、新年の幕開けに合う厳かな印象を与える名前がついた茶葉にしたい。そこで、Red Robe Tea(赤い衣の茶)という何だかお目出度そうな茶葉を紹介する。因みに、前回と同じで雲南省が

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