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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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2021年8月の記事一覧

Lu Yu Tea(ルーユー ティー) -緑茶と紅茶が手を結ぶ

Lu Yu Tea(ルーユー ティー) -緑茶と紅茶が手を結ぶ

 紅茶といえば、甘い菓子に合わせるイメージが強く、あまり料理に合わせる印象はないように感じる。また、小豆に合わせる印象もないのではないだろうか。しかし、食事に合う紅茶と餡子が合う紅茶は存在する。今回は、軽食とも小豆ともペアリングしやすいTWGのLu Yu Teaを紹介したい。

 ちなみにLu Yuとは、8世紀頃の中国で茶の文化に貢献した人物の名前らしい。茶に関する書籍も残しており、現代でも尊敬さ

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Scarlet Hour Tea(スカーレット アワー ティー) ―闇夜を紅く染める

Scarlet Hour Tea(スカーレット アワー ティー) ―闇夜を紅く染める

 菓子に合わせて紅茶を飲もうとして時間を確認すると、カフェインは摂らない方が良い時間になっていた、ということはないだろうか。個人的には紅茶が好きなこともあり、好きなスイーツにはお茶を合わせたくなる。そこで今回は、TWGからノンカフェインの茶葉を紹介する。

 香りは公式によると、マンゴーやパッションフルーツから由来しているらしい。しかし、個人的には桃に思えて仕方がないのだ。丸かじりしたときのような

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Russian Breakfast Tea(ロシアン ブレックファースト ティー) ー名脇役、登場。

Russian Breakfast Tea(ロシアン ブレックファースト ティー) ー名脇役、登場。

 前回は紅茶ブランドTWGのHuate Couture Teaと、ロイヤルミルクティーの作り方を紹介した。今回はその続きとして、ミルクティーにすると美味しい茶葉であるRussian Breakfast Teaを取り上げる。

 同じようにミルクとの相性が抜群のHuate Couture Teaとの1番の違いはその香りで、一般的に紅茶と言われて連想するような、定番とも言える少しの甘さと爽やかさを兼ね

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Huate Couture Tea(オートクチュールティー) ーその名に相応しい花形

Huate Couture Tea(オートクチュールティー) ーその名に相応しい花形

 前回に引き続き紅茶ブランドTWGから、2つ目の茶葉を紹介する。その名もHuate Couture Teaだ。

 著名なデザイナーが作った高級な洋服を意味する、オートクチュールの名前が付いた茶葉だ。
 開封すると、一気に甘い香りが広がってくるのが特徴だ。薔薇の花とキャラメルがブレンドされており、口に含むと深みのある甘さの後に、軽やかな花が通り抜ける。飲み方としては、ストレートで飲むのはもちろんの

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1837 Black Tea(1837ブラックティー) ー押しも押されもしない名物茶葉

1837 Black Tea(1837ブラックティー) ー押しも押されもしない名物茶葉

 今回から、茶葉を取り上げる。記念すべき1つ目のフレーバーは、紅茶ブランドTWGの看板とも言える1837 Black Teaだ。

 TWGを知っている人の多くが、恐らく飲んだことがあるであろう、イチオシの茶葉だ。ティーサロンで店員におすすめの茶葉を尋ねたら、真っ先にこの1837 Black Teaを提案される。余談だが、種類が豊富なこともあり、店に行くと今でも度々この質問をするものの、毎回最初

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