【よみきかせ】おとこのこのための、はじめてのフェミニズム #せかいこどもチャンネル
おとこのこ むけ の えほん の よみきかせ どうが だよ!
おとなの方へ
明日少女隊は、日本語を聞き取れる休校中の子どもたちに向けて、まだ日本で出版されていない『おとこのこのための、はじめてのフェミニズム』のよみきかせ動画を作りました。
対象は小学生です。
少し難しい内容ですが、2回、3回と見ることで理解が深まるようです。
休校中の教材に、ぜひお役立てください。
著作権についてきになる方は、こちらの記事をご覧ください。
コロナ危機における「よみきかせ動画」の著作権、日本とアメリカで対応に差があるみたい?
https://note.com/ashitashoujotai/n/n117b550ecc4e
<アメリカで子育て中の日本人ママからのメッセージ>
アメリカで子育てをしている尾崎翠(明日少女隊)です。今回、この動画の朗読とビデオ編集を担当しました。
息子が5歳のときに、この本をニューヨークタイムズの記事で見つけて読ませてみましたが、そのときは本の半分くらいしか理解できていないようでした。
1年後、息子が小学1年生になり、休み時間に女友達と遊んでいたら、男の子のグループに「女の子と遊ぶのはかっこ悪い、だってお母さんはダサいから」と言われる事件が起こりました。そして、息子はこの本のことを思い出して、「そんなのおかしいよ。女の子はかっこ悪くないし、お母さんはダサくないし、みんなで遊ぶのが楽しいよ。」と、女友達と一緒に声をあげるということがおきました。
そして親と先生たちも一緒に、数ヶ月かけてその男の子グループに「女の子はかっこ悪いというのは事実ではないし、そういうのは差別というものだから、言ってはいけない。優しさを学ばないといけない。」という指導が行われました。
その経験を通して今、息子は6歳ですが、この本の内容をとてもよく理解するようになりました。お気に入りのページは、みんながプラカードを掲げているページだそうです(ウィメンズマーチに連れて行ったからでしょうか)。今回は、息子もちょっとだけビデオに参加しています。
<日本で子育て中のママからの感想>
寝起きのおとなしいときに布団で見たからか、息子たち2人ともおとなしくじっと見てました。
「『すごくおもしろかった/おもしろかった/ふつう/あまりおもしろくなかった/まったくおもしろくなかった』の5段階ではどこ?と聞いたら、
11歳長男は「おもしろい、という言葉はちょっと違う」「そのもっと先を知りたい」といいました。
<ヨーロッパで子育て中の日本人ママからの感想>
ヨーロッパで子育て中の、京マチ子(明日少女隊)です。
6歳の息子に初めて見せたときは、あまり反応がよくありませんでした。
数日後、もう一度息子に動画を英語に訳しながら、ゆっくり時間をかけて説明しながら見せてみました。そしたらそのあと、自分の脱いだ服を畳んで、部屋を片付け出しました!
たぶんうちの息子が日本語わからなかったのと、内容がちょっと難しいので最初はまったくわからなかったみたいですが、私がちゃんと説明したことで、しっかりと内容がわかったようです。
やっぱり、教育系のよみきかせ動画は、ただ見せるだけじゃなくて親が一緒に説明、ディスカッションして利用するものだなあと思いました!
<翻訳を担当した大学1年生からのメッセージ>
翻訳を担当させていただきました、杉野芳子(明日少女隊)です。高校生のときから明日少女隊で活動しています。
「ゲームは男の子だけ女の子だけのために作られてはいない」という本文のフレーズを読み、もし幼少期にこのような絵本に出会えていたのならどんなによかっただろうと思いました。「女の子」として育てられた私はお人形遊びやおままごとしか知りませんでした。この絵本のように「誰とどんな遊びをしてもいい」と言ってくれる存在がいたら、馴染みのないことにも怖がらずに挑戦していたのだろうか、と考えさせられました。
ジェンダーやフェミニズムは平等な社会構築の基盤となる大切な考え方ですが、小中高では教わる機会のないトピックです。この絵本は「フェミニズムは難しいことではなく、基本的な礼儀から始まる簡単なことだ」と教えてくれます。周りの人を尊重することについて、親子で一緒に考えるきっかけとなれば嬉しいです。
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動画で紹介した男の子版はこちら
この本はニューヨークタイムズで紹介されました。
女の子版はこちら
よみきかせ動画の世界的な盛り上がりについての記事を書きました。合わせてご覧ください。