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三分小説

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明日ノ澪の三分小説
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#フィクション

【三分小説】命綱

【三分小説】命綱

僕はね、今も昔も、はっきり言って生きづらいんだ。
今から話すのは過去にあったできごとの、ひとつ。
辛かったら、途中で読むのをやめてもいいからね。

靄のかかった冬の薄明かり。
芳醇な香りが辺りに漂っていると錯覚するくらいに濃い夕方。

中学3年生の僕はひとり、下校途中の高校生たちが行き交うのを、橋の上から眺めていた。

彼らは未成年という名の下、支配され、みんなどのように息をしているのだろうか。と

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