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明日ノ澪
2021年11月26日 14:35
僕はね、今も昔も、はっきり言って生きづらいんだ。今から話すのは過去にあったできごとの、ひとつ。辛かったら、途中で読むのをやめてもいいからね。靄のかかった冬の薄明かり。芳醇な香りが辺りに漂っていると錯覚するくらいに濃い夕方。中学3年生の僕はひとり、下校途中の高校生たちが行き交うのを、橋の上から眺めていた。彼らは未成年という名の下、支配され、みんなどのように息をしているのだろうか。と