見出し画像

質問「あなたのビジネスは世の中のどのような役割を果たすために存在しているのですか?」

山口周さんの「ビジネスの未来」はこんなショッキングなくだりで始まります。

ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?

これが、本書執筆のきっかけとなった私の疑問です。つまり本書は、この疑問に対するさまざまな角度からの考察の結果を記したもの、ということになります。このような大きな問いに拙速に答えることは危険だということを承知した上で、最初に結論を述べれば、

答えはイエス。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。

「ビジネスの未来」プレジデント社(山口周著)


確かに、世界はこの100年間で大きく「豊か」になりました。人類は豊かさを求めて、寿命や所得を著しく伸ばして人生を謳歌してきました。特に日本の躍進は大きかったと思います。

こちらのGIF画像をご覧ください。名著「ファクトフルネス」の世界保健チャートをGIF画像にしてくれていて、この100年の間に人類がどれだけ「豊か」になってきたかが一目でわかります。

このようにして、人類は昔と比べてあまりある豊かさを既に手に入れていて、身の回りを見渡しても例えば日本であれば「不便」よりも「便利」なモノで溢れている。

山口さんがおっしゃっているのは、この意味でもうビジネスの目的である「豊かさ」に満ちているのだからビジネスはその目的を達成しているのでは?という指摘です。

「豊かさ」の定義の議論は次回以降にするとして、世界人類が「ビジネス」の力により豊かさを手に入れてきたことは明白です。

では「ビジネスの目的」が「人類(を含む世界)を豊かにする仕組みを創ること」と考えると、ビジネスの目的や経営の目的がわかってくると思います。

私自身、最近「私たちは何のために仕事を続けるのか」「誰のためにサービスを生み出していくのか」を自問する機会があり、このテーマを考えてみました。

・自分は何のために仕事をしているかわからなくなった
・自分の事業に誇りを持てなくなった
・自分の会社のビジネスモデルを見直したい

という経営者様はぜひこの先お読みください。

あなたのビジネスのゴールを確認することで、今やるべきことが明確になります。



▶ビジネスの目的

ビジネスの目的は何かといえば、やはり人類を含む世界がより豊かなものになるために作られる仕組みを創ることになると思います。

世界を「便利で安全で快適に暮らせる場所」にすべく、ビジネスは目的を発揮し世の中の「不満・不安・不便」を解決してきました。

最近ではビジネスが提供する価値が「ニーズ(必要性)」から「ウォンツ(欲求)」に代わっていくような気配も見えています。例えばSDGsに見られるように、「不満・不安・不便」を解消することを主目的としていたビジネスが、最近は環境や社会への貢献度という意味合いで付加価値を計るようになったこともこの1つでしょう。



▶ビジネスの定義

ビジネスの定義については、いろいろな著名人やコンサルタントが様々な定義付けをしています。

例えばピーター・ドラッガーはビジネスの定義をこうとらえます。

事業の目的は利益の追求ではなく、顧客の創造である

「顧客の創造」・・・素晴らしい言葉っぽいけど、難しいっ笑!ここでは経営哲学的な学問を論じることはしませんが、定義とは難しいですね。

ビジネスの目的に照らして考えていくとどうでしょうか?

ビジネスの目的が、人類を含む世界がより豊かなものになるために作られる仕組みを創ることだとすると、ビジネスとは、下記のように定義づけられるのではないでしょうか?

・それぞれの企業がその与えられた役割を担うために、
・豊かさにつながる価値を生み出し、継続的に提供していくこと

ここで、ビジネスの中での登場人物は「企業」と「顧客」の二人です。この二人を結びつけるものがビジネスだと割り切ると、上記の定義を「企業」と「顧客」に照らしてみると、3つの要素に分けることができます。


仕組みを作るために与えられた役割の上で、

こう考えるとすっきりしてきませんか?

ビジネスは「商品(またはサービス)」「営業」「管理」の3つの要素を回していくことでその役割を果たしていきます。



これらの各要素については、別のブログにて体系的に整理していますので確認すると便利です。

「商品」

▶ビジネスモデルについてはこちら

「営業」

▶マーケティングについてはこちら

「管理」

▶業務を改善したいはこちら

▶組織を作りたいはこちら



▶経営の定義

そして最後に。

経営とは何でしょうか?

私たち経営者がそのビジネスをどのように広げて人類の豊かさに貢献していくか。

つまりは、上述のビジネスの3つの要素を回していきながら、その与えられた役割を担い続ける仕組みを構築するということでしょう。

私は世の中の営みにはすべて役割というものがあると思っています。

子供にも大人にも、男にも女にもジェンダーレスにも、飲食業にも介護事業にもIT業にも、社長にも従業員にも派遣社員にも、すべてそれぞれ与えられている役割というものがある。

人間も動物も仕事も何も、それぞれが与えられた役割を果たすことで、1つのパズルのように組み合わされて始めて全体が完成していく。

だから、その役割をそれぞれが担って初めてバランスを取りながら世の中は回っていると思っています。

そのバランスを図りながら、その時代に合わせた役割を企業が担うために舵を取り続けていくことが経営だと思います。

シンプルに言えば、「そのビジネスを持続可能なものにならしめる仕組み」としておきましょう。

例えば私は、私の会社の役割は「未来を創る価値ある事業を生み出す中小企業の、経営を飛躍させる仕組みを支援することで、1つでの多くの価値を未来につないでいくこと」だと思っています。

その役割を担う企業として継続的にサービスを提供していくためには「何が必要で、何が足りないか」を常に探し続けることで事業を持続可能なものにしていくのではないでしょうか。

※経営について詳しく知りたい方はこちら
▶経営全般



では質問です。あなたの役割は何ですか?




経営お役立ちコンテンツ「となりのブレイン」

いかがでしたでしょうか?

となりのブレインでは、中小企業の事業を飛躍させる仕組みづくりに特化したメソッドを体系的に無料公開しております。

今回は、事業の飛躍に必要な要素のうち、いずれの要素にも必要な「経営の定義」という観点から切り込んでみました。

少しでもお役に立てた部分があれば幸いです。

今後も色々な角度から事業を飛躍させる仕組みについてお話していきますので、よろしけばフォローをお願いします!

下記コンテンツでも事業を飛躍させる仕組みについて公開しています!

となブレFacebook

となブレチャンネル(YouTube)

となブレMagazine(note)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?