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井穴刺絡療法で不調を治す③セルフケアの方法:便秘、下痢、片頭痛、PMS

みなさん、こんにちは。
今日は、鍼灸院に行かなくても自宅でできるセルフケアのやり方についてお伝えします。

前回の記事でお伝えしたように、指先の井穴を刺激することで自律神経(交感神経、副交感神経)のコントロールができます。

不快な症状の多くは、自律神経が関与していると考えられています。

例えば、くしゃみ、鼻水、かゆみといったアレルギー症状や、片頭痛、低血圧、下痢、生理痛などは副交感神経の異常興奮による引き起こされると考えられています。

一方、炎症(虫垂炎、胃炎、中耳炎など)症状や、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病などは交感神経の異常興奮により引き起こされると考えられています。

副交感神経の異常興奮を抑える井穴は、手足の薬指の爪の生え際になります。爪の生え際であればどこでもOKです。

交感神経の異常興奮を抑える井穴は、手の人差し指の親指側の爪の生え際と、足の小指の外側の爪の生え際になります。


では、さっそく井穴を刺激するためのアルミ玉を作ってみましょう。

①1センチ角に切ったアルミホイルとセロテープを用意します。

1センチ角のアルミホイルとセロテープ

②アルミホイルを丸めてセロテープに貼り付けます。

アルミホイルを丸めて貼り付ける

③副交感神経の異常興奮を抑える場合は、両手両足の薬指の爪の生え際に貼ります。
交感神経の異常興奮を抑える場合は、両手の人差し指の親指側の爪の生え際と、両足の小指の外側の爪の生え際に貼ります。

私自身、鍼ではなく、このアルミ玉を貼って、どんな症状のときにどれくらい効果があるのか色々試しています。

【便秘】
弛緩性の便秘のときは、交感神経を抑制するため、両手の人差し指の親指側の爪の際に貼ります。
よく刺激すると、翌朝快便とまではいきませんが、排便があります。
ちなみに、経絡的に、この人差し指の爪の生え際の井穴は、大腸経という経絡の井穴で、大腸の症状に効果があります。
そのため、交感神経を抑制する効果と、大腸の症状に対する効果の両方があります。

【下痢・嘔吐】
食中毒など細菌性、ウイルス性の下痢、嘔吐の場合は、すべて出し切ってそれでもなお胃や腸の感受性が高くなっている場合に刺激することをお勧めします。
下痢や嘔吐は、副交感神経が優位のときの症状ですので、副交感神経を抑制するため、両手の薬指の爪の際に貼ります。
これはかなりの即効性があって、わたしの場合はすぐに下痢も嘔吐も止まります。
どうぞ慢性的な下痢、突発的な下痢で困ったときは、薬指の爪の生え際をよく揉んで刺激してみてください。

【片頭痛】
ときどき軽い片頭痛が起こるのですが、私の場合はそのとき副交感神経を抑制すると治まります。副交感神経抑制は、両手の薬指の爪の生え際ですね。これも即効性があって、何日も続いた軽い頭痛がすぐに治まりました。
ただ、頭痛によっては、副交感神経の異常興奮ではなく、交感神経の異常興奮の場合もあります。
副交感神経を抑制しても、効果がない場合は、反対に交感神経を抑制してみてください。

【PMS】
婦人科系の不調は、『三陰交』への刺激が一番よく効くと思います。『三陰交』へのアルミ玉で、PMSや生理痛が驚くほど軽くなります。
PMSが始まりそうだなと感じたら、副交感神経を抑制する薬指の爪の生え際にアルミ玉を貼ります。プラスして、『三陰交』にも貼ってください。
とてもよく効きます。

注:三陰交のツボは、内くるぶしから指四本分上がった骨の際ですが、その周辺を押して一番痛いところにアルミ玉を貼ってください。数ミリずれると効き目が弱くなります。逆に、ピンポイントで究極の一点にアルミ玉がピタリとはまると、よく効きます。

女性の強い味方『三陰交』


次回は少し井穴刺絡から離れて、名鍼灸師と呼ばれる人たちについて記事にしてみたいと思います。

それではまた。
Have a good day!


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