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揺れる現状、だけれども

基準は揺れている
何を信じていけばよいのか
地平線にひとり立たされている

揺れる現状があり
桜はいつもどおりに咲くだろう
夢をみているだけでは
掴めないものを
今として受け止められたら

簡単に言葉が生まれる世の中で
ひと呼吸おいて表現すること
人間の倫理は目に見えないが
怒りを愛を失くして
伝えてはならない

生死にまつわる言葉を
平気で刃にする人を
私は軽蔑するし
軽蔑することしかできない
愚かさも受け止められたら

揺れる現状、だけれども
ここに立たされている

佇まいは灰色で
地平線には点と線が羅列されているだけ
夕日でもなく朝日でもなく
今という空間と時間の交差が
飽和状態に存在している

今は溢れすぎているし
目に見えないものの価値が
なくなっているのか

揺れる現状、だけれども
目に見えないものの価値を
再考していく必要性があるのではないだろうか

みなが右向け右をする必要はどこにもない
どこにもない 
しかし 人間としての共通倫理を
考え 海を抱きしめ 自然を愛することが
求められるのではないだろうか

糸杉はいつでも待っている
揺れる現状の中で 
祈りを捧げるためには
宗教とか政治とか
分からないけれども

ゴッホの手紙を読み返す 志と儚さ
谷川俊太郎の詩を読み返す ユーモアと愛
灰色に立たされた私達は
言葉の力を信じる

愛のもとにあること
揺らぐ現状、だけれども