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コロナと戦う遺児

あしなが学生募金事務局のCUでは全国のあしなが奨学生を対象に、新型コロナウイルスによって遺児たちの生活がどのように変化したのかアンケートを実施しました。その結果から見えてきた遺児たちが直面する多くの問題についてお届けします。

教科書がない

アンケートの回答の中で特に目立ったのが
「アルバイトのシフトが減り収入が十分に得る事ができなくなった」
というものでした。中には、学校からバイト自粛要請があり1ヶ月以上働いていないため収入が全くないという遺児もいました。学校でかかる費用は学費だけではありません。教科書代や、医療関係の学校だと実習費やユニフォーム代などの様々なことにお金がかかります。そして、あしなが奨学生の多くは学費を奨学金で、その他にかかる費用は自分のアルバイトで得た収入で賄っています。
「収入が無いから授業で使う教科書を買う事ができない」
「実習費が払えないから実習に参加できない」
そんな不安や悩みを抱く遺児が沢山います。また、オンライン授業で講義を開始する学校もありますが
「Wi-fi環境や資材が十分に整っていないから、オンラインでの授業を満足に受ける事ができずに授業についていけない」
という声もありました。インターネット環境を整えるのにもお金がかかりますし、やっとの思いで進学したのに授業を満足に受けられず学業に不安を抱く遺児が沢山います。

失う恐怖

今回のアンケートの中で
「コロナウイルスに家族が感染して死ぬのでは無いかと不安だ」
「家族が感染するかもしれない」
「死ぬのが怖い」

という回答がありました。私達あしなが奨学生は、
大切な家族を突然失う恐怖や苦しさを知っています。
出来るだけ3密を避けようとはしても、生活必需品や食料を調達しに買い物には出かけなければなりませんが、マスクや消毒液、ハンドソープが満足に手に入らず万全の予防をする事ができていません。
新型コロナウイルスは人の命も奪う感染症です。そして、遺児たちはいつ感染するか分からない恐怖だけではなく、また家族を失うかもしれない恐怖にも怯えながら暮らしています。

あなたの思いが遺児を支える

あしなが学生募金事務局では新型コロナウイルスの影響で2020年4月に全国で開催予定だった街頭募金を延期することとなりました。これによって全国の遺児たちに多大な影響が出ます。彼らのような遺児学生にとってこれからも今までと同じように学び、学校生活を送るためにはあしなが育英会の奨学金が必要不可欠です。街頭募金は延期となりましたが、口座振込やTポイントなどの違う形で寄付を募っています。FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSを通してあしなが学生募金やあしなが奨学生の情報も発信しているので、シェアや拡散して皆様の周りの方にもあしなが育英会の存在を広めていただけると私達の励みになります。皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

▼私たちが活動するあしなが学生募金事務局の活動については下記のURLからご確認いただけます。

https://linktr.ee/ashinaga_gakuseibokin

クラウドファンディング実施中
詳しくは以下のURLでご確認いただけます
https://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga

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