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料理本の内容を実践することで生活も変わっていく

昆布と鰹節でとるのが出汁なのだと思っていたのだけれど、最近はそうではないと感じている。

数年前、和出汁ブームがあったのを覚えている。昆布と鰹節で本格的な出汁をとるのだ。確かにやってみると美味しいし、丁寧にやった自分に少しだけ酔っていた。

しかし、その作業をやったのは一度きりで、その後もうやらなくなった。茅乃舎の出汁パックを使うようになった。少し高いけれど化学調味料無添加だし、美味しいので。

茅乃舎の出汁には種類があり、色々な料理に対応できるようになっている。私は、ベーシックな「茅乃舎だし」と「野菜だし」を併用していた。味噌汁や煮物など和食には茅乃舎だし、シチューやポトフなど洋食には野菜だしを使っていた。

非常に便利なので、数年は茅乃舎だしに頼りきっていた。今でも全く悪くない選択だと思っている。

去年から食生活を変えたいなと思って、料理の書籍を見るようになった。野菜たくさん食べられて、多めに作っておけるものが良い。

そこで見つけたのが「スープ・レッスン」だった。

スープなら野菜もタンパク質も同時に食べられる。「スープ・レッスン」は、具材がごろっと大きめに入っているものが多いので食べ応えもある。本を買いレシピを試してみて、にんじんの塩スープに感動したり、白菜と鶏ひき肉のスープを頻繁に作ったりしている。

スープ・レッスンを読んで、レシピ以上に勉強になったことがあった。調理方法の勉強ができるところだ。数ページかに一つ、コラムが買いてあったり、レシピ一つ一つに調理のコツが買いてある。その部分を読んでいると、色々な料理に展開できることに気づく。

少しずつ読み進めながら実際に作ったりしていくうちに、本に書いてあったからことがじわじわと自分に浸透しているのに気づいた。

スープ・レッスンでは、出汁だけとるというレシピはない。野菜を煮込むことで出汁になる。具材と出汁を全て食べられるので栄養素も体に入ってくる。

この方法が腹落ちしてから、茅乃舎の「野菜だし」を買うことをやめた。(「茅乃舎だし」は常備していて、色々と使う)鉄鍋と煮込みの時間を調節できれば、市販のだしを入れなくても美味しくなるとわかったからだ。

本は読むこと自体が楽しいけれど、レシピを見てで作るのはもっと楽しい。自分で動いてみると作り手の意図も伝わってきて、貪欲に学べる。

近年の料理本は美しい写真を眺めるものが多かった。これからは、学べる実用書へとシフトしていくのかもしれない。眺めているより、自分でできるようになった方が楽しい。万能感がある。

読んだ後に実践することが、生活を変えていくのだ。


「スープ・レッスン」の著者、有賀さんはnoteでも活動されています。


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