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#2 カフェで起業しようと思ったけど コロナで路線変更した話

タイトルの通りです。#2 と書いてあるように、一応シリーズものの設定です。

相当久しぶりなので、私も前の記事の内容ナンダッケ…?状態なので再シェアさせてください。書いたのがめちゃくちゃ前すぎて驚きました。いかに私が飽き性かが分かります。

前回は、”自分らしく生きていきたい、だからカフェをやってみたいと思ったんだ” というところまでで終わっていました。

その続きということで当時の状況を振り返ってみたいと思います。


①カフェを目指したワケ

自分が自分らしく生きていきたいと思った時に、自分が(当時)憧れていたカフェ業をやってみたいと漠然と思うようになり、起業を目指していました。

カフェを選択したワケは、単に飲食をしたいということではなくて。

①地域に面白い人、食べ物、暮らしがある ということを発信するツール

②人が気軽に集える(=敷居が低い)場であること

③地域でやりたいことをやる、というロールモデルでありたいということ

他にも、地元オリジナルのクリームソーダを開発してみたい、当時想定していた物件のロケーションが良い(窓から見える田園風景が見事な古民家)、などなど、細々した理由はありますが、

いずれも、「カフェ」はあくまで手段と捉えていました。

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オープンを目指して、カフェメニューを考えたり、事前に流れを把握したり慣れるためにお試しカフェイベントなども企画していました。写真は、イベントスペースをお借りして開催したカフェイベントの時のもの。原価計算をして粗利はどれくらいか、出すまでの作業工程……実際にやってみて分かる大変さなど、勉強になることばかりでした。


②間借りカフェをしようかな

起業を構想していた当初は自分の個店(カフェ)を持とうと思っていたのですが、想定していた物件が広かったため、1~2人で回すのは厳しそう…など、シミュレーションしていく中でリスクを感じました。

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当時、やはり初めての起業ということもあり、不安な気持ちもかなりありました。色んな方々に相談させてもらったり、イベントに登壇して今の自分の悩みを打ち明けたり。事業計画書も書いたのですが、今のままでは何かが違う、と感覚的にモヤモヤしはじめたのです。

初めての起業なので、なるべく最小限のリスクに抑えたい。

そこで、既存の複数のカフェを間借りしていく「間借りカフェ」に路線変更することにしました。

間借りカフェって何?と思った方はこちらを是非。分かりやすくまとめられています。

これは、既存のカフェの発信にもなるし、自分自身にとっては初期投資もほぼゼロでスタートしやすい。何より自分が1か所でやるよりも、複数のカフェに行って間借りカフェをした方が楽しい…などなど、自分に合っていると予感し、少しずつ準備を進めていこう、そう思った矢先でした。

奴が、新型コロナウイルスがやってきたのです。


③コロナ禍で「飲食業」について考える

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私が本格的に間借りカフェをスタートさせようと予定していたのが2020年4月頃。しかし、新型コロナウイルスが国内外で感染拡大。私が住んでいる宮城県内でも感染者を確認。まさに想定外の出来事の連続で、「この状況でカフェでの起業は厳しい」と判断しました。

ましてや、間借りカフェということは複数の拠点を行ったり来たりすることになるため、万が一自分が感染した場合、ウイルスをお店やお客さんに持ち込むことにもなりかねない。そして、何より、地元の飲食店が大変な状況の中で、間借りをするという相互のリスク。今は安全の保障が出来ないと思ったのです。ということで、起業を一旦ストップすることにしました。

ただ、仮にコロナが感染拡大する前に起業していたとしたら、精神的にも金銭的にも相当厳しかったと思います。ある意味、まだ本格的にスタートしていなくてよかった…内心ホッとしている自分がいました。(起業を決断していなかったことが果たして英断だったかは今でも分かりませんが、自分の中ではこれが最善策だと納得しています。コロナに負けた気がして少し悔しかったけど。)

三密を避けるために、地元の飲食店でもテイクアウトを始めるお店が増えました。しかし、どこのお店も売上に困っていたり、コロナ対策に追われたりと大変な様子。少しでも応援したく、色んなお店のテイクアウトを利用しましたが、改めて飲食業(だけとは限らないのですが)の大変さを痛感し、コロナによってここまで飲食店の事業環境が変化するとは、全く想定していませんでした。

また、自分にとって、本当に飲食(カフェ)業をやりたいのか?という問いがハッキリと浮かんだのです。ここが自分の中では結構重要で。

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前述したように、あくまでもカフェは手段としてしか元々捉えていなかったこと。

もし、わたしがバリバリ飲食業がやりたくて、食を提供したい!というのであれば、飲食業で起業するという選択肢はコロナ禍でも十分残りました。

しかし、カフェ=飲食をサービスする場所として捉えていなかったし、そこにあまり興味はなかった。ある種、そこにいって人と交流したり情報を得たり、何もなくても好きなことをやったりボーッとしたり、そういう場を提供するというのがカフェだと思っていました。

しかし、人が集まる場自体がリスクという状況になってしまったが故に、カフェ店内の席数を減らしたり、テイクアウトもする必要があるという、「ウィズコロナのカフェ」を自分がやるということは、そもそも自分のやりたいことと合わなくなってしまうと思ったのです。アルコール消毒を徹底する労力や、テイクアウトに対応するコストなどを考えても、割りに合わない。疲弊して終わってしまう、そんな未来が見えてしまったのです。

つまり、自分らしく生きていきたいからカフェをやろうとしたのに、疲弊するようでは自分らしく在ることができない。そこまでしてカフェをやるべきではないなと思いました。


そもそも自分は何を届けたいんだっけ?

自問自答を繰り返すことになります。


④路線変更。暮らしの在り方を考えたい

そうすると、自分は実は「暮らし」に強く関心を持っているということに改めて気づきました。

このコロナ禍で、身の回りの生活環境が当たり前ではないということに改めて気付かされました。これまでの行き過ぎた資本主義が狂っていたこと、新しい価値の転換をする必要があるということ。物事の尺度や裏側について改めて考えさせられました

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1つの業種に特化するのではなく、リスクヘッジも含めて「複」業するという考え方、日々の暮らしの中で、地域・地球環境に配慮し、最小限の収益でゆとりある暮らしを行いたい、何よりゆるく在るがままでいたいということ。

もちろん人を集めてワイワイするというのも好きだしいいのですが、もっとこう、地に足の着いた暮らしを送りたくなったのです。自給自足で、関係性の上で成り立つ地域の営みをしていきたい。

・・・この先はまた長くなるので、続きはまた今度。

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