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何気ないことだけど、実は凄いことって、気づけないし、未来にどうなってるかも分からない。

以下はうちで出してる社外報、月刊紙です。これ一枚を毎月送ってるだけで仕事に結びついたりしてるので、縁とは分からんもんです。主にIT企業以外に、ITの動向の話なんかを送ってます。

THE MATERIALIZE POST VOL.8
http://www.materialize.jp/art/press-release/9157/

一般家庭にはまだ馴染みが薄いが、企業側にはどんどん浸透してきている ビーコン!
まだまだ色んな用途や可能性がありそうです!

普通に生活してると、何気ない変化にあまり関心が及ばない。

例えば、ボーリングのスコアがいつ自動になったか、電車の改札がいつ自動になったか、遭難者がいつドローンで発見できるようになったか、いつの間にか出来るようになっていることに、さほど驚くことがなく、いつの間にか、それが普通になっている。

今回のネタになっているドローン、ドローンの登場はニュース的にも劇的だったので、凄いものが登場したな、という印象は、一般の人にもあったと思う。だけど、ビーコンは、未だに一般の人はほとんど知らないと思う。

うちでは数年も前からビーコンを使った開発を何件も請け負ってきた。でもそのほとんどが試作だった。それが物語っているように、ビーコン自体はとても優れたものなのに、それを最大限に活用できるアイデアが誰にも振り切れていなかった。

今回の徘徊者と遭難者の捜索の件は、個人的には凄いと思った。ビーコンが存在しなければ、ドローンとGPSだけでは位置情報の誤差が大きすぎて、とても捜索できない。みんなが手に余していたビーコンの距離精度を組み合わせて、

 GPS+ビーコン+ドローン=高精度な捜索可能

という方程式に結びついたこと、これが本当に凄いと思った。

いつの時代も技術の組み合わせが劇的な進化を生む。ビーコンを手に余していた時代は、そこに繋がる、決して無駄な時間ではなかったということ。

今、独立して数年、一人で色んなことをするようになった。子供の頃、親や同級生に馬鹿にされていた趣味だったり、辞めてしまったまったく別業界の仕事だったり、不毛な時間を過ごしたなって思ってても、今、一気に繋がって活かされるってことが、本当にすごくある。

こんなこと、色んな人が口にしてる枯れた話なんだけど、実際に自分で体験すると、物凄く身に沁みてくる。大人になればなるほど活かされてきて、若い時代を無駄にしたって感覚は、若いほどあるんだと思う。今の自分には無駄に過ごしたなっていう感覚はもうなくなった。20代の頃はめちゃくちゃあった。

親や大人は子供の趣味や交友関係に否定的だったりする。あれはなんでなんだろう。あのときの経験が、今に活かされるということを、身に沁みて体験していないからなんだろうか。そう口にする親や大人も、まだまだ若いということなんだろうか。たぶんそうなんだろう。

未来に何が繋がるか分からない。それを自分の一言で今、潰してしまうこと。実は物凄く怖いことしてるんじゃないかって思うことがある。

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