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【本要約】老後はそんなに暗くない!「還暦後の40年」

読者さんに質問です。

寿命の最頻値は何歳でしょう?

⇒早く知りたい方は目次から見つけて飛んでください!

こんにちは、けいごです。

平均寿命、健康寿命の伸びで、老後の生活ってわからないですよね。実際、自分がどのくらい生きるのか、そこまで予測できていいたらいいなぁと思います。

今回紹介する本は、そのような問題をデータを通して読み解いていく本です。「自分が実際どのくらい生きるのか?」、「認知症は怖いのか?」そのような疑問が解明出来ると思います。

老後の漠然とした悩みを解消して、自分の将来を鮮明にしていくことで不安を取り払っていきましょう!


【解答】今還暦の人は何歳まで生きるのか?

日本の平均寿命はどうなっているでしょうか。2022年に厚生労働省から発表されたデータによると、男性は81.47歳、女性は87.57歳となっています。

ところが、現実に周囲で起きている現象は違います。平均との乖離があるということです。ここでは、平均値以外の指標から見ていく必要があります。

〈男性〉
平均値:81歳
中央値:84歳
最頻値:88歳

〈女性〉
平均値:87歳
中央値:90歳
最頻値:93歳

平均の特性上、その他の値とずれが出てきます。※ここでは説明は割愛します。ここで見るべき数値は、中央値です。中央値は全ての方の丁度真ん中の数値となります。

H60

本書では、「H60」という表記を独自にまとめています。これは、60歳の人口が、半分になる年齢を指します。この数値は、以下のように伸びています。

およそ5年で1歳上昇している

1947年には「76歳」だったH60ですが、2020年では、「91歳」にまで上昇しました。73年間で15年の上昇です。この伸びも直線的なため、ずれは少ないでしょう。

1960年生まれの「H60」を推計

H60の長期的な動向をみると、2030年には、女性94歳、男性88歳くらいになる可能性が高いです。しかし、いこれは「生命表」というものに基づいて算出されているということです。「生命表」に基づくということは、長寿化の影響を織り込んでいないということです。もっと簡単にいうと、「伸びる可能性がある」ということです。

1900年生まれの女性は1960年に還暦を迎えていますが、この年の生命表に基づくと、H60は79歳。しかし、実際の数値を見ると81歳でした。このような上昇のずれが発生します。

それを加味して1960年の方のH60を算出すると、以下のようになります。

男性:86
長寿化のずれを加味すると、86~89歳

女性:91歳
長寿化のずれを加味すると、92~96歳

ガンは怖いのか

日本の死亡率のトップのガンですが、実際にはどのくらい罹るのでしょうか? 国立がん研究センターによると、男性の6割、女性の4割がかかるとされており、「2人に1人がかかる」というデータが出ています。

そのようなデータを見ると、「怖い」と考えるかもしれません。しかし、がんは長寿になればなるほど上昇するものです。人は1日5000個のがん細胞を作り出しているという説もあります。そのような中で、ガン細胞が増えるのは当然ということが言えます。

また、ガンによる死亡率は年々低下しています。5年後の生存率をみると、以下のようになります。

〈男性〉
前立腺がん:99%
胃がん:62%
肝臓がん:36%
肺がん:29%

〈女性〉
乳がん:92%
結腸がん:69%
肺がん:46%
肝臓がん:35%

中でも死亡率の高い肝臓がんは、主にB型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルスの持続感染です。その他の要因としては、多量飲酒、喫煙、肥満、糖尿病などが知られています。つまり、「生活習慣の改善」と「早期発見」によってリスクを減らせます。肺がんに関しては、喫煙が関与しています。こちらもやはり生活習慣が大事です。

また、そもそもですがガンによる死亡は少ないです。61歳~90歳のガンで死亡する割合は、男性は3.1%、女性は2.21%となっています。実際にはがん以外の死亡の方が多いです。ここまで聞いて、がんを特別恐れて生活する必要があるかどうか、考えてみましょう。

寝たきりで介護が必要になるのはどのくらいの期間?

WHOによると、健康寿命の定義は以下です。

病気やけがなどで完全な健康状態に満たない年数を考慮した「完全な健康状態」で生活することが期待できる平均年数

この健康寿命ですが、実はととても厳しく算出されています。日本の政府は、WHOの定義を踏まえて「健康寿命」を「日常生活に制限のない期間」を指すことにしています。

これは、日常生活に制限があれば、「不健康」に分類されてしまうということです。つまり、運動や外出、仕事、家事への影響も含まれます。例えば、肩が痛くてゴルフの回数が減ったり、細かい字が見えなくなってきたら「日常生活に制限あり」となり、「健康寿命」から除外されます。実際にそうなっても、人に頼って生活をする人が増えるわけではありません。

そのため、もっと異なる定義で介護が必要な期間を考える必要があります。それは「自立寿命」です。これは、、、といいたいところですが、知りたい方は本書で!!! 本書を読めば、老後がそんなに暗くないことが分かります。過度な不安を解消していけるなら、読まない手はないですね。

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