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世間から障害児の親が持たれるイメージ・ステレオタイプ

あまりイギリスは関係ないです。
綺麗事でもないです。
世の中様々なステレオタイプがあるように、発達障がい児とその親にも持たれるイメージがあります。
といっても論文を読んだわけでも自分で統計調査したわけでもないのでエビデンスを示すことはできません。
一意見なので賛否両論もあると思います。
今回述べたいのは、その子の特性により彼らのキャラクターに反映される固定概念ではありません。(Ex:荒っぽい、手がかかるetc…)
大衆から親に対して「求められる」キャラクター、態度についてです。

支援が必要な子の親になってからというもの、私は周囲の人間が我々、特に親に対して「常にどんな困難にも強く立ち向かい、健気さ・ひたむきさを周囲に態度で見せながら生きていく」ことがイメージとして定着している、言葉を選ばなければそのような態度を求められていることを感じずにはいられません。

24時間テレビみたいな、ハンディがあっても一生懸命、みたいなあれです。

かくいう私も、そのステレオタイプを強く持ったうちの1人でした。
いえ正確には、「子どもが不利益を被らないために世間が求めるステレオタイプに準じた行動をとっていた」というのが正解です。

謙虚に、常に周りに感謝を示し、一生懸命障害について学び、関わっていることを周囲に「アピール」する。
いつか子供が問題行動を起こしてしまった時の、「でもあそこはちゃんとお母さんが頑張っているから」をいくらかの免罪符にしてもらえる保険みたいなものです。

手がかかる子を、喜んで受け入れる人間はいません。
「障害」というイメージがネガティブであることはこれまで嫌というほど感じてきました。

だからこそ、親ができるだけひたむきに懸命に子育てしている姿をアピールし、お世話になる機関へ最大限の協力の姿勢をみせ、イメージをあげておくのです。

先に述べたようにこれは一意見であり勿論例外もありますので、中には私のように計算なしに純粋な気持ちでひたむきに頑張っている方もいらっしゃいます。

しかしそれくらい予防線を張り巡らせておかないと、親子ともに世間の厳しい目や言葉を受け止める機会は容易にやってくるんですよね。
どんなに親が努力しても周囲が環境を整えても、予測不能なことはおこるものです。
unsettle な状況が引き起こされたことについて「誰も悪くないこと」は確実に存在しますが、
現状ではそれによって起きた問題は、必ず誰かのせいにされてしまいます。
日本では、すくなくともそうでした。

「ひたむきで謙虚であきらめずに一生懸命」な親なのは、障害をもつ自分の子供のためであって。
こうでなければ立ち回ってこれなかった親たちの行動・態度の蓄積がそのような世間のイメージを作り上げているのかな、と思ったりもします。
勉強家で、頑張り屋で、一生懸命でひたむきなお母さん。はい知ってます。
外からそう見えるようにじわじわアピールもしてきたし、実際名実ともにそうやって必死に過ごしてきました。

ただもう時に非常にしんどいんですよ。そういう「親」をやるのも。
外野からエゴと言われればそれまでですが。
じゃあお前さんがやってみなさいよって言い返したくなります。

本当の私は面倒くさがりで、ずるくて、時に子どもに絶望もする普通の人間です。




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