受動型とこだわりが組み合わさると

皆さま、いつもお読みくださって、スキをしていただき、ありがとうございます。
2月28日付けで、私が書かせていただきましたnoteの一部有料記事の販売代金を、今回初めて受け取らせていただきました。本当にありがたいです。
この場をお借りしまして、改めて心より御礼申し上げます。

6年ぶりの無手帳障害者に

一時的にですが、精神障害者保健福祉手帳の有効期限が切れ、ついに3月から無手帳障害者になってしまいました。6年ぶりです。

原則、更新がなかったり頻度が少ない、身体障害者手帳や療育手帳ならあまり考えられないことです。
(※2本前の記事で、「療育手帳」は更新がないと書いてしまいましたが、都道府県によっては更新が必要な場合もあります。頻度は精神障害者保健福祉手帳よりか少なめです。失礼いたしました。)


今すぐ障害者雇用の仕事に応募するわけでもないですし、確定申告の時期でもありますが、確定申告時に提出は不要なので、手帳を今すぐ使う機会もないですが・・・・・・・。
通知が1か月経っても来ないので、3月4日に社会福祉関係の相談で市役所に行ったついでに、障害者手帳・自立支援医療の更新状況を尋ねたところ、1月31日に県に書類が届き、診断中ということでした。

自立支援医療は、「近々行く予定のかかりつけ心療内科で必要かもしれない」と伝えると、仮の書類をもらえました。

さて、本日は前回の書き足りなかったことの続きです。

受動型ASDとこだわりについて、書かせていただこうかと思います。

積極奇異型強め → 孤立型強め → 受動型強め

ASDもADHDも複雑です。
同じ人でも「積極奇異型」、「孤立型」、「受動型」のそれぞれの要素が組み合わさっていて、しかも、それが年齢や置かれた環境とともに比重が変化していきます。

筆者の場合、幼少期は積極奇異型が強かったですが、小学4年ごろからクラスメイトとの関係が悪くなってしまい、徐々に孤立型+受動型になっていきました。中学時代は孤立型が強めの受動型でした。

高校時代以降は受動型が強くなっていき、フリーランスとして仕事をするようになってから、受動型非常に強くなってきました。

発達障害は、「発達が一定ではない」と言われますが、それでも成長はしていきます。特に、人間関係での失敗経験には定型発達の人以上に影響を受け、トラウマを積み重ねながら、周囲に適応していく特質もある人も少なくありません。

こうしたことで、自分のコミュニケーションでの失敗経験から、積極奇異型→孤立型→受動型へと変わっていったのかと思います。

仕事するようになると「受動型」にならざるを得ない?

学生時代での「孤立型」は、遠足や修学旅行でグループを作るときなどに困る程度で済むかもしれません。しかし、社会に出るとなかなかそうはいきません。
お金をもらうというのは一人で完結することではありません。

会社という組織で働かないフリーランスといえども、仕事の紹介を受けるには人脈もある程度は必要です。人脈から仕事をもらうとなれば、相手と関係を良くして、相手から気に入ってもらえるように努力していかなければなりません。

人脈もほとんど要らない「クラウドワークス」などのジョブ型・マッチング型雇用の仕事であっても一人では完結しません。メッセージでの他者とのやり取りが不可欠です。
こうしたサイトでのライティングや校正の仕事は金額も安めですし、応募時に不採用になる確率や、継続的にもらえる可能性も低くなります。

多くのASDの人が社会に出れば「受動型」になっていくのは、必然的といえると思います。

その一方で、幼少期からのこだわりや、頑固さの部分はあまり変わっていません。ASD元来の特質は変えることが難しいのです。

こだわりや頑固さと、他人軸が組み合わさるどうなるか?

こだわりや頑固さ、他人軸になりやすい受動型ASDは、一見、相反するもののように見えます。

さて、一般的には「こだわりが強い」と言われるASDですが、「受動型ASD」の場合、他人に柔軟に合わせているように見えるので、特に定型発達の人からは、「こだわりがあまりない人」と思われることもあるかもしれません。

失敗経験が多いことから、自信や自尊心、自己肯定感が低いので、自分の判断に自信が持てず、あいまいになりがちです。自分で判断するのが怖くなることも往々にしてあります。それなのに完璧主義もあるため、失敗を恐れてしまいます。
その結果、他人の意向に合わせてしまうことが多く、他人軸になってしまうのです。

ところが、元来のASDの特質といえる、こだわりの強さ、頑固なところもあります(小学校5、6年の頃の担任の先生に「頑固」なタイプと言われたことがあります)。社会の多数派に流されたくないというような意固地なところもあるような気もします。

フリーランスでも立場が弱ければ言いなりになりがち

「本当はこういう思いがあるのに」、「本当にはこうしたいのに」と思う反面、自信があまりなく、過去に判断を誤って失敗した経験も多いので、他者意志に合わせたり、相手の言いなりになってしまいがちです。特に仕事面でそうです。

一見すると、雇用形態上、対等に思われるフリーランスといえども実際にはそうです。
校正やライティングの仕事は実際は下請け的な立場になることも多くなってしまいます。仕事を発注してくれる企業や、相手が定型発達のフリーランスだったとしても、筆者の立場は非常に低いのです。

そして、相手の言いなりになってしまった後、自分では背負いきれないような量の仕事やタスクを抱えてしまい、それが納期の遅れや大きなミスに繋がってしまいます。

謝ってばかりの不注意ADHD+受動型ASD でも内心は?


受動型ASDの場合、自分がミスを犯したときは、過剰適応してしまうところがあるので、相手の顔色を見ながら、謝罪するということが多いです。
その一方、完璧主義も重なって、自分の非はあまり認めたくないところがあります。

フリーランスという立場で失敗することも多い現在は、低姿勢で、謝罪するということが多くなっています。しかし、内心の部分ってなかなか変えられません。
その結果、つい自分のミスの理由を理解してもらうために、少し理由を伝えて謝ることもあります。

(学生時代は、今よりも孤立型が強く、自分の非をあまり認めずに、言い訳ばかりしてしまうことが多かったです)。

内心は言い訳したいのにと思うこともかなりあります。でも、グッとこらえるということがとても多いです。
その結果、ちょっとのことでも、人間関係には疲れやすく、悶々としてしまい、ストレスやフラストレーションが溜まってしまいがちです。
こうして、さまざまな事柄に板挟みになりやすい受動型ASDは、他の尊大型、積極奇異型、孤立型と比べても、最も二次障害で苦しみやすいといえます。

ASDの気持ち切り替えの苦手さでストレスに拍車

ASDは、気持ちの切り替えも苦手なので、こうしたストレスやフラストレーションを引きずりやすいです。
失敗後に、よく定型発達の人は「さあ、気持ち切り替えて!」と励ましますが、ASDの場合、パッと気持ちを切り替えられません。一進一退しながら、徐々になんとか切り替わっていく感じですね。

解消法となるとどうでしょうか。
思い切って違うことをするというのがいいのかもしれません。

自分から無理にでも動かないといけません。こうしたことで、さらにストレスが溜まってしまい、作業もはかどらなくなってはしまいますが、仕方がないですね。