ダイエット小噺 6話〜水2リットル飲んでみた〜
ダイエットを決意し、何をするべきなのか、何から始めるべきなのか、1週間ほど考え込んでいた時の出来事だった。
高校卒業まで通っていた美容師さんのもとを訪ねると、スリムパンツを着こなすお洒落美容師さんに、変化していた。
最後に散髪してもらった時から、4年以上の月日が経っていた。4年前は、ダブついた身体を隠すような服装をした、おもしろ美容師さんだったのに!
18歳の高校生が、成人して22歳になったのだから、同じだけの時間を美容師として過ごした彼女だって、もうアラフォーになったはずだ。
「毎日水を2リットル飲んで、痩せたの」
と言いながら、ついでに左手の薬指に輝くものを身に付けていた。
脂肪とお別れした代わりに、旦那をゲットしたらしい。
水分の摂取は、有効なダイエット方法として挙げられていることが多く、その絶大な効果を、多くの人が身をもって証明している。
また、筆者が神棚に飾っている田中みな実さんも、毎日水を3リットル飲むと公言している。
ではまずは、ダイエット一歩目として、一日2リットルの水分を摂ってみようかと、肉で重たくなった腰を上げることにした。
「とりあえずジュースは飲まずに、水を飲んでおけば痩せるんでしょ?」
そんな一辺倒の知識を鵜呑みにしていた当時の自分は、水を飲むこと自体には慣れていたものの、水分量については1日500mlほどしか摂取していなかった。
むしろ身体の中にある水分を搾り取れるまで搾り取り、少なくなった体重計の数字を見る方が嬉しいと思っていた。
そんな身体砂漠の生活を続けていた人間が、苦痛を感じることなく、オアシスな身体を目指すために、同じ量の同じ飲み物を毎日摂取することに決めた。
・朝食 珈琲250ml
・午前 白湯750ml
・昼食 白湯250ml
・午後 白湯500ml
・夜 白湯250ml
※夏は白湯を常温の水に変更
白湯750 mlを午前中で飲みきるのは、一見酷に見えるかもしれない。
しかし、平日の社会人は早朝に朝ごはんを食べなければならないので、昼ごはん前の11時頃には空腹を感じ、ぎゅるぎゅると腹が鳴りはじめる。
そこで、その羞恥心を抑えるために白湯をちびちびと飲み、強制的に腹鳴を止める状況に陥らせていた。
こんなことを毎日(半年間は続けました)続けていると、家にいる時も、外食している時も、昔より喉が乾くようになり、自然と水に手が伸びるようになった。
水分の摂取をし始めてから、実際に感じた体への影響は、おおよそ次の3つであろう。
・健康診断の数値が良くなったこと
・食欲が軽減されたこと
・うんちが出やすくなったこと
食欲の軽減を最も感じたのは、お寿司を食べに行った時のこと。
机に併設されているお茶ばかりを飲んでしまい、水分でお腹が鱈腹になり、寿司の貫数はひたすら減少傾向を辿っていた。
そして最後に、長年悩まされた便秘が改善されたこと。
便秘気味と感じている女性の多くは、水分不足が原因となっていることが多い。
うんちは一見、食べかすがその大半を占めているように見えるが、実は、その80%は水分からできている。
つまり、十分な水分をとらなければ、出るものも出ない!糞詰まりの身体になってしまうのだ!驚き!
うんこ詰まりな身体なんて嫌だよ〜と嘆く方、すぐに水の摂取を始めてください。きっとその効果は、徐々に現れてくるはずです。
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