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浅蘇芳
2021年2月22日 19:49
第二次世界大戦中と、その後の話。本が古すぎるので、ブクログにリンクを貼っておく。■表題作『人間の運命』第二次世界大戦で家族を失ったヴォロネジ人(ソビエト兵)のソコロフは、身寄りのない孤児の少年に、自分が父親であると名乗り一緒に旅をする。少年はソコロフに懐き、彼のことを父親だと信じている態度を貫くが、実は疑念をもっている風でもあった。少年ヴァーニュシカは、幼いながらもソコロフの親切心を無下
2021年1月17日 15:22
初めて ウィリアム・トレバー の作品を読んだ。この作家の作品はスルメみたいで、噛めば噛むほど味が出る。全編2度読みして何かしら浮き出てくるものがあった。特に、アイルランドとイギリスの時代的背景を知っていると、さらに奥行きが出てくるはず。収録作品は12作品。気に入った作品をピックアップして感想を書こうと思う。01. 死者とともに02. 伝統03. ジャスティーナの神父04. 夜
2020年11月8日 19:03
ネタバレ注意。あらすじをすっ飛ばして、深読みしたうえでの考察をしみた。ネタバレになるので、まだ読んでいないという方は読んでからこの記事をご覧になることをお勧めしたい。■この物語における老婆ザセーキン伯爵夫人の役割生活費のため娘に枕営業させていた説。いろいろなレビューや感想を見たが、あまり触れられていないのは、ジナイーダとヴラジーミルの父は、いつ、どのようなきっかけで恋に落ちたのか、で