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なんでどうして骨盤論争

少し前に、「骨盤は動くか?動かないか?」をテーマにしてインターネット上で熱い議論が交わされていた。
何年かごとにこの論争は起きていますよね、それだけ骨盤がめちゃくちゃ大切な場所だと言える理由になるんだろうけれど。

色んな業界、整形医ドクターから、街の激安チェーン整体院長まで、さまざまな意見を読むことが出来て、
自分の仕事をやっていく上でも大いに刺激を受けたのでその事について書いてみようと思います。

そもそも骨盤のどこが動くのか?
骨盤は腸骨坐骨恥骨という3つの骨がひと塊になったものが左右に一つずつ、さらにその2枚の骨の真ん中にある仙骨。
この3種類の骨から形作られ、その上にある背骨や頭蓋骨の土台として、

その下には大腿や膝や足の関節があり、
だから骨盤は上半身と下半身をつなぐハブのような機能を果たしていてそう簡単に動いてしまっては困るのだ。

骨盤は動く派の意見としては、仙腸関節というちょうどおしりの溝の上、左右に1つずつある関節が2、3ミリ動くという意見でありその仮説をもとにした骨盤矯正の方法をとっている。

骨盤は動かない派の意見としては、人体を解剖したときに骨盤を取り出し、仙腸関節を動かそうとしても動かない。靱帯でぐるぐる巻きになっていて無理やりに動かそうとすると骨が壊れてしまう。というものだ。

人体解剖される身体とは生きている人間の身体ではないので、骨盤の周りをとり囲む筋肉や組織なども動かず、これでは骨盤が動くかどうか証明できないという意見もあるので論争が泥沼化しているのだけれど、


それで、お前はどっちなんだよ!と言われれば僕は骨盤動かない派です。

前に勉強会に参加ていた、骨格矯正のいちばん上手なセラピストに骨盤矯正をしてもらった時、関節が動いているというよりも骨盤の周りの筋肉を動かされているという感覚しか得られなかったのですよね。僕は理論もめちゃくちゃ好きだし調べまくってしまうのだけれど結局は、自分の感覚にそって決めてしまうというところがあります。

だから自分の施術では、骨盤周りの筋肉の自力コントロールを重視して、仙腸関節の矯正に関してはほんの少しだけやるくらいです。

どちらの意見にも理があって、でも議論の根拠のおおもとがなにかおかしいという気もしますけどね。
骨盤は動くのか動かないのか?ではなく

骨盤はカラダの動きの中心なのか?とか
仙腸関節周りの靱帯がゆるむと人間のカラダはどうなるのか?
の方が面白い議論になったと思うのですがどうだろう?