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ジムなどで長時間トレーニングしなくても、動ける疲れにくいカラダを造る。筋肉のバランスが…

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ジムなどで長時間トレーニングしなくても、動ける疲れにくいカラダを造る。筋肉のバランスが芯から整うと痛みやコリも自然と消えます。自分の整体の教科書を作る。施術中のBGM用にCD1万枚。愛知県名古屋市天白区の整体師。

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最近の記事

なんでどうして骨盤論争

少し前に、「骨盤は動くか?動かないか?」をテーマにしてインターネット上で熱い議論が交わされていた。 何年かごとにこの論争は起きていますよね、それだけ骨盤がめちゃくちゃ大切な場所だと言える理由になるんだろうけれど。 色んな業界、整形医ドクターから、街の激安チェーン整体院長まで、さまざまな意見を読むことが出来て、 自分の仕事をやっていく上でも大いに刺激を受けたのでその事について書いてみようと思います。 そもそも骨盤のどこが動くのか? 骨盤は腸骨坐骨恥骨という3つの骨がひと塊に

    • 2つの「なおる。」

      痛い!だとかツラい!という状態から回復するまでには、どんな症状からでも、2つの「なおる。」を考えるとカラダのことを無理なく捉えることができる。 1つ目の「なおる」は、構造がなおること。レントゲンやCT、MRIなど目で確認してドクターが治っていますね!という状態。言ってみれば画像や目に見えて良くなったということである。 2つ目の「なおる」はちょっとややこしい。 画像や目に見えて治っていても、本人の中では痛みやツラさが良くなっていないことがよくある。 足のシビレで病院に行っ

      • ジコチュー身体観察②ホメオスタシス

        ホメオスタシス。言葉は聴きなれない方も多いかもしれないが、簡単にたとえて言うと 「指で押されてへこんだゴムボールが、指を離すと元の形に戻ろうとするチカラ」 のことだ。ストレスの話をする時によく使われる例えでもある。 このチカラはヒトのカラダにも、自然界のあらゆるものにも備わっている。ゴムは指で押されてももとの形に戻るし、硬い鉄のカタマリも押せば分子レベルで変形したあとに元の形に戻る。 しかし鉄もゴムも、強すぎるチカラが加わってしまうと変形したり壊れてしまったりして元の形に

        • ジコチュー身体観察①環境整体

          カラダの状態が良くない人たちがセラピストのもとに集まってくるワケなのだが、ふつうの整体院ではまず「構造の検査」ということをやることになっている。 カラダの歪みを整えるためにまずは姿勢のチェック、骨格があるべきところにあるか触診でチェック、カラダが正常に動くか動診でチェックする。 これでようやく施術をはじめることになるのだが、、、 鍼灸や東洋医学の世界では構造とちょっと違うみかたをするというのが面白い。ぜんたいの雰囲気を観る、脈をとってどう拍動しているのかを観る、舌の色でい

        なんでどうして骨盤論争

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        記事

          整体師の基本、ルーツとは

          僕が整体を教わったところでは「基本」をものすごく大事にしている。この、1番はじめに習うことなのになかなかモノにならない基本なのだが、なぜ時間がかかってしまうものなのかについて自分なりに答えがあるので書いてみる。 ちなみにはじめに教わった基本とはこの6つである。 1、足構え 2、手構え 3、胴作り 4、頭持ち 5、目付け 6、言葉添え 調べてもらえばわかっていただけると思うが、これは武道の基本と同じだ。武道の打ち込み動作では、攻撃を確実に相手のカラダの中心にとどかせなければ

          整体師の基本、ルーツとは

          ココロのはなし

          整体院のメニューによくあるもので一般の方たちにはナゾ?に感じられてしまうあるある、「自律神経調整」コース。けっこうお値段高め。 カラダのバランスを整えることがどうして、自律神経とむすびつくのだろうか?うつ病などココロの病ともかかわりの深い自律神経。僕はしょうじきなところ、自律神経の調整をウリにしている整体院はうたがってかかるくらいがちょうどいいと思っている。 ココロとは心臓のことである。緊張したときやたたかうとき、酔ったときやにげるときにもココロは高鳴る。自律神経

          ココロのはなし

          「伝わる」整体への道③アンバランス

          カラダのバランスを整える、ととのった状態のことを整体と言うのだが、整体にはビフォーアフターで姿勢がととのったかどうかの「検査」があるからそれが整体のすべてだと思われることも多い。僕も施術では検査をつかうことはある。 しかしテレビ番組などでよく見かけるビフォーアフター。バランスのととのったカラダ、が「左右対称」なのか?というとそれはちがうと思う。カラダは外側からみると左右対称にみえるのだが、じっさいは左右対称ではなく心臓の位置も左にかたよっているし、脳みそは左右で役割がまった

          「伝わる」整体への道③アンバランス

          「伝わる」整体への道②音楽

          前回の記事で、カラダの一部分を揺らすと全身にすんなり動きが伝わるのが「ラクに伝わる」カラダである、と書いた。 それは、カラダの動きはどこから始まるのか?という話につながってくるのだけれどヒトの場合はアシと骨盤から揺れが始まってくる。 カラダを使う美しい動きとは、どんな細かい手先の作業でもアシと骨盤がしっかりきまっているのだ。 カラダの不調をクラシック音楽のモーツァルトを聴くことで解消できるという療法がある。なぜそうなのかという理由は、モーツァルトのメロディー周波数が後頭

          「伝わる」整体への道②音楽

          「伝わる」整体への道①骨格

          このnoteでは筋肉や骨格とカラダの不思議で面白い関わりについて書くことをテーマにしているのだが、正直なところ整体院に来てくれているお客さんの興味目的はそこを知ることではないと思う。人生をできるだけ楽しんで美しく生きるため!とか。 そのあたりの気持ちは僕とそんなに変わりはないのではと思っている。僕だって楽しく美しく生きたい。 それでも僕の仕事は「骨格バランス」を理にかなった状態に整えるものだ。整体の基本の技術は骨をとらえて関節をしっかりと動かすこと、これが理想だがここで問

          「伝わる」整体への道①骨格

          整体とストレッチ

          今日は整体師からみた、というか僕から見たストレッチの「意味」について話してみようと思う。昨今のコロナの影響で僕のSNS界隈には、自宅でできるトレーニングメソッドの広告が増えているのだけどはっきり言って自己流トレーニングは危ない。 僕も4年前に自己流スクワットで首を破壊してから大反省してカラダのことを一から学び直した。 カラダの故障の予防に行うストレッチの何が悪いのかという理由は3つ。 1、効果が長続きしない 2、筋肉の機能を低下させる 3、カラダの構造が崩れる 以前の記

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          呼吸はシナリオを作る

          さいきん、呼吸を忘れてしまっている人が多すぎる!僕が呼吸が浅すぎるのにこのあいだ気づいたので偉そうに言ってみたけれど呼吸の機能について話してみようと思う。 カラダの中に酸素がなくなると人間は10分以内で死んでしまうから呼吸が必要なのはわかるけど、それだけではなく体内の毒を外に出すことだって呼吸の大事な役割だ。 咳や痰、クシャミをすることも体内の異物やウイルスを外に出すための大切な反応であるし、呼吸や発声をするときに一番強力に活躍してくれる横隔膜。じつはこの筋肉には呼吸以外

          呼吸はシナリオを作る

          「正解」はいったん置いておこう。

          外に出てブラブラと散歩しているとき。その「歩いているとき」にはたらく筋肉は、足の前側だろうか?後ろ側だろうか? 筋肉についていろいろと文献を調べていると、その「はたらき」はまだまだはっきりしていないことがとても多い。いまだにそのことについて論文や議論がなくならないということは、「はたらき」をはっきりさせる根拠づけをすることはとても難しいということだ。 むかし本のなかで養老先生が「解剖学は目に見えるかたちのものを扱っている学問だからそうそう新しい発見は出てこないんじゃよ」と

          「正解」はいったん置いておこう。

          リズムのウラオモテを感じて

          僕たちはカラダを使って前に進むとき、ウラの筋肉とオモテの筋肉をリズミカルに使って歩いている。 あたりまえのようだがこれを心底理解してないと、どれだけカラダに良いと言われていることをやっていようが簡単にカラダの具合は悪くなってしまう。 コロナ禍によってスポーツジムに通うのが難しくなり、これからは自宅でできるエクササイズを!とさまざまな健康業界のメソッドがネット上にはあふれると思うけれど。 特に今のような時代に、不必要にカラダを鍛える筋肉トレーニングなどをすすめることは、施

          リズムのウラオモテを感じて

          体の支柱はパルテノン神殿である。

          骨格or筋肉。パルテノン神殿のように無数にある柱たち。 カラダの構造で、中心にあたる部分はいったいどこなんだろうか。背骨?骨格?たしかにそれはそうなのだけれど、日々クライアントさんと話したり施術をさせてもらいながら感じるのは 筋肉もカラダを支える軸になっている、ということである。 ストレッチでは基本、筋肉ではなく筋膜が伸びているのだということが最近わかってきている。筋膜にカラダを動かす神経機能はないので 筋肉の仕事は3つだけ ⚪︎ちぢむ/ゆるむ ⚪︎体温を一定に保つ

          体の支柱はパルテノン神殿である。

          無気力筋のはじめの仕事

          筋肉の大切な仕事のひとつは「ちぢむこと」である。全身の体液を循環させることや内臓を守り体温を維持することなど他にもたくさん仕事はあるが、とにかく「ちぢむこと」ができないと何もはじまらない。 筋肉はモーターだと前回は例えたけれどもカラダの運動のすべての原動力は筋肉にあり、他の組織は筋肉の動きに合わせてついて行く。コリや痛みが起こるのも、その場所の筋肉がほとんど動かない無気力筋になっているからなのである。 だからまずは筋肉を「ちぢめる」ことからはじめることが絶対に必要だ。自力

          無気力筋のはじめの仕事

          筋肉はモーター。

          筋肉はモーターだ。 頭で考えた動きを正確に再現できるように忠実に動いてくれる数少ない装置である。意外にも脳からの指令を守りその通りにカラダを動かしてくれる部品というのは筋肉ぐらいのもので、人のカラダには他の部品も数限りなくある。 約600もの数ある筋肉をまんべんなく動かしていればニンゲンは血液を循環させ健康でいられるのになかなかそんなカラダの使い方ができている人というのにはお目にかかったことがない。スポーツジムで朝から晩までカラダを動かしてでもいない限り。皆がそんなに運動す

          筋肉はモーター。