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2つの「なおる。」

痛い!だとかツラい!という状態から回復するまでには、どんな症状からでも、2つの「なおる。」を考えるとカラダのことを無理なく捉えることができる。

1つ目の「なおる」は、構造がなおること。レントゲンやCT、MRIなど目で確認してドクターが治っていますね!という状態。言ってみれば画像や目に見えて良くなったということである。

2つ目の「なおる」はちょっとややこしい。

画像や目に見えて治っていても、本人の中では痛みやツラさが良くなっていないことがよくある。
足のシビレで病院に行って治療を受けて、ドクターから「もう治りましたよ!」と太鼓判を押される。しかし痛みは相変わらずそこにあるというのだ。
しばらくその状態で日常を過ごしてみるのだけれどいっこうに良くならない、こんな話もよく聴く。

こういった人がよく来るのが整体院なのだが、その痛みやツラさはカラダの歪みから来ているものばかりでもない。背骨をボキッ!と矯正して痛みがウソのようによくなりました!という話をよく広告などで見るがあんなものはレア中のレアケースだ。僕もできないわけじゃないが誰にでも使うわけではない。

痛いところと全く違う場所に原因がある場合や、内臓からカラダの表面に痛みが起こっている場合など多種多彩だ、いろんなパターンを予測して相手の症状に合わせて治療方法を考えて施術をするのが整体師、治療家だと思う。

事故などで手や足を切断してしまった人が、その「ない」手足に痛みを感じるという幻肢痛という症状があるように、痛みは自分の痛む場所が起こしているのではなく「脳で」感じている。だからココロの状態が良くないときに感じる痛みは、脳で増幅されて大きくなっているのだ。

大きく捉えると、なにも整体院や病院だけが痛みやツラさから解放してくれるところではない。

治療方法にも、ショック療法のような試練を与えて乗り越えさせるトレーニング的なものから、とことん今の状態に寄り添い本人のやりたいようにやってもらいながら抜け出すきっかけを一緒に探すというカウンセラー的なものまでさまざまで、正解などはない。占い師が治してしまうことだってある。はっきり言って相手の状態と性質による。

これを言ってしまうと答えのないハナシになるし、だったら自分の症状に最適なセラピストはどうやって探せばいいのか?と疑問が解決されなくなる。どうすればよいのか、というと

セラピストの発信しているものから、その人の治療スタイルが見えてくる。

ホームページやブログ、ツイッターなどの発信を読めばそのセラピストの得意な症状や考え方、手広く浅く集客しているマルチプレイヤータイプなのか、自分の得意なお客さん以外お断り!な、やや偏屈だがハマればすごく優秀な専門家タイプのセラピストなのかがよくわかる。

たまに、ウソをついてでも集客しようとするセラピストも中にはいるのだが、、、詐欺やウソなどで異性を騙しているひと達の末路をみれば、これは見る人が責任を持って判断しなければいけないのだろう。

コロナの影響もあり、人と人が出会うことはますます特別なことになっていきそうだ。お客さんがセラピストを真剣に選ぶ時代になりつつあるのはとてもいい世の中の流れだと僕は思う。

・・・選ばれる僕らはこれから正直タイヘンだけれども笑