Rambling Noise Vol.60 「メルマガナイトへGo ahead! その46」
捨て置くには忍びなかった
悪のプロデューサー西崎義展
のエピソードだったが、まぁそろそろそれもさて置きまして、アサノさんの幼き頃へとお話は舞い戻る。
兎にも角にも! 映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を観た小学校六年生版アサノさんは、ーーー
「あ! 『さらば・・・』と言えば、絵コンテをガンダム安彦良和が描いて、作画監督をイデオン湖川友謙(当時:湖川 滋)が務めたという珍しい現場だったんだよねー。ほいで、西崎が湖川のタッチをタツノコっぽいからと嫌って、テレサとの邂逅シーンと、ラスト近くの『雪、大好きだ』前後だけはどうしてもと、安彦に原画を描かせたんだよねー」
ーーーぐぐぐ。
どんだけー・・・どんだけー脱線すれば気が済むというのだろうか、アサノsだんh、い、いや、アサノさんは・・・。
しかも、全くの説明不足っぷりの投げ捨てっぱなしのこの態度はどうだっ。『さらば・・・』未見の人にはちっとも判らんじゃないですかっ。
う〜ん。ま、まぁいいや。相手にしててもどうせ話が一向に進みやしません。
さて、気を取り直して。
兎にも角にも! 映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を観た小学校六年生版アサノさんは、あまりの衝撃にクラッとムラッと来てしまい、そのパロディ版を描いてみたのだった。
すると、アサノさんはシリアスタッチの絵に妙味を感じてしまった。
有り体に言えば調子に乗った。
そして、これを契機として、以後は赤塚不二夫風から転じ、リアル目な漫画の制作へと移行していく。
(そうそう、漫画を描いていたんだけど、ってな話だった!思い出したよ!!)
さらには、池上遼一にもハマった(だからこそアサノさんはジャンプ派ではなく少年サンデー派だったのだ)。
とはいっても、『日本版スパイダーマン』から『男組』とか『I・餓男(アイウエオボーイと読むが、ギャグではないよ)』、さらに時を経て、『クライングフリーマン』くらいまでがピークだったので、先日、「おっ、池上遼一じゃーん」と表紙に導かれて手にしたスペリオールで、『トリリオンゲーム』を立ち読みした時は、あまりの激変っぷりに腰を抜かしそうになった。
「確かに池上遼一ではあるんだが、でもオレの知ってる池上遼一じゃなぁい。でもでも、確かに池上遼一・・・」
なんつったって、パラパラ〜と雑に頁を繰っただけでは、その掲載頁に気付くことが叶わず、素通りしてしまった程だった。
(続く)
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