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Rambling Noise Vol.49 「メルマガナイトへGo ahead! その35」

はい、初訪門した株式会社手塚プロダクション。

訪問の目的は、アサノさんの会社のお水『サプリメント in ウォーター MCMのめぐみ』で、手塚キャラを使った500mlペットボトルのコラボ商品化

玄関入り口では、等身大のアトムの石像がお出迎えだ。
ドアを開けるとロビーであるが、今度は等身大アトムのフィギュアの大群がぞろぞろ。そしてその背後には御大、手塚治虫の大判の写真が飾られており、歓迎の意を表してくれているのだった。

一階待合室で暫く待たされたアサノさんは、ロビーから待合室まで一杯に展示されている、これまでに作られて来たキャラクター商品群の数々を見て廻った。

やはり圧倒的に多いのは鉄腕アトム。それに続くのはと、ブラック・ジャック、ジャングル大帝かな。

飲み物系はどうだろう? これについてはアトム印のサイダーくらいしか見当たらなかった。
はてさて、そいではどんなキャラがご所望なんでしょね、アサノさん?
ネームバリュー、認知度を優先するならば、そりゃやっぱりアトムってことになるんでしょうが、アトムグッズは「もういやん」と言うほど世の中に溢れ返えっている。新規性は乏しかろうとアサノさんは考えていたのだ。

おむかえでごんす。


やがて、二階に移動を促された。
そう、こんな風に。


建物内部の壁には、手塚キャラクターたちが描かれている。勢ぞろいの図だ。
二階会議室で面談したお相手は、展示会の時の方々とは別だが、部署は同じくライセンスビジネス担当で、その責任者であろう部長さん、契約関係、手続関係、そういった担当分けが為されている御三方だった。

存外にも、先方は好意的な態度。
聞けば、ただいま現在手塚プロダクションでは、手塚治虫生誕90周年事業の真っ最中であり、普段にも増してコラボ事業に力を入れているのだと言う。
なるほど、それはもっけの幸いと言うもの。

ホッケの西京焼きとはまるでワケが違う。


俄然張り切って、アサノさんは、少年時代の手塚漫画、手塚アニメに関しての想い出も出来るだけ語った。そりゃあ、相手に好印象を与える為ではあるが、おべっかと言うまでのものではない。素直に偉大な漫画家への賛辞を述べさせていただいたのだ。

そりゃそうだ。子供の頃に読んでいた、遠い存在の筈の手塚作品と関わりが持てるなんて、それこそワクワクする様なことではないか。浮かれずにいる方がどうかしている。

そういうアサノさんに、部長さんは、当時の想い出話を苦笑いを浮かべながら幾つか披露してくれた。
それこそオタキング岡田斗司夫氏であれば、YouTubeで嬉々として解説動画をアップする様な類いだ。うん。

どうやら、手塚プロダクションには、生前の手塚治虫に師事した人や苦労を共にした人など、当時からの人々が多くそのまま残り続けているらしい。
ライセンシングエキスポジャパン2018のブースで感じた、ギラギラ感の無さの理由が判った。
1989年2月9日午前10時50分、60歳の若さで没した天才。
その遺産であるキャラクターたちを守りながら、忘れ去られることなくこの世に生かし続けようとしてきた会社。
決してビジネスオンリーでは納まらない。
それが手塚プロダクションなのだ。

(ええ話や、で、続く)

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