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ミステリ読みたいならこれを読め!

なーんて偉そうなタイトルつけましたがね。
本好き、特にミステリ好きの女が、ただただ私的おすすめを語ります。


まずは、有名どころからいきましょう。東野圭吾『放課後』なんていかがでしょう。書かれたのは1988年と、なんと今から四半世紀も前ですが、今読んでも圧巻の結末だと個人的には思っております。
特に動機が、いい。いい、っていうのは、別に殺人の動機に良いも悪いもないんだけど、非常に考えさせられるというか、女学生ならでは、なんです。
東野圭吾さんは、ミステリ好きなら知らない人はいない大御所作家さんだと思いますが、本書は彼のデビュー作。デビュー作にしてこの完成度。脱帽。まだ読んだことないって方はぜひお手にとってみてくださいませ。

続いてもう一人、大御所作家さんより。島田荘司『占星術殺人事件』を推したい。これも1981年に書かれたデビュー作。改訂版が出ているようなので、こちらのほうが入手しやすいかもしれません。
本作は何がすごいって、トリックがすごい。私の読書史上、これを超えるトリックは未だお目にかかったことがないです。なんていうの、発想の大胆さとか、そうなってもおかしくないような人物像の背景とか、完璧……。
なかなかに骨太な内容なので、ある程度読書慣れしている方におすすめです。

長編じゃなくて、サクッと読める短編でおもしろいのを探しているという方には、たとえば乾くるみ『セブン』はどうですかね。巻頭の「ラッキー・セブン」、それから巻末の「ユニーク・ゲーム」におけるロジック展開が本当に見事です。
もう少しライトな文体が良ければ、これは私、完全なるキャラ萌えなんですけど、青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』をどうぞ。もちろん謎の内容や解明までの道筋も、どの短編をとってもおもしろいので、自信持ってお勧めしますよ(←誰?)。

最後に海外ものからひとつ。アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』を。
文庫で上下巻ものなので大長編ではありますが、それでもなお読ませる筆力はさすが。翻訳ものは苦手な私ですがそれも気にならないくらい、自然な日本語訳をしてくださっているのも大変ありがたいです。

気になった方はぜひ、ご一読を。


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