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エッセイ・コラムの好きな作家さん

エッセイ部門で、私が好きな、あるいは尊敬する文筆家さんを3名紹介したいと思います。


① 川上未映子 さん

芥川賞、中原中也賞などさまざまな受賞歴のある作家さん。『乳と卵』『ヘヴン』『すべて真夜中の恋人たち』などなど有名な小説が多いですが、エッセイや対談集も多数刊行されております。

なんというか、ひと癖ある文体なので(とかく一文が長いのです)、私は昔、正直苦手でした。が、歳を重ねて最近読んだらこれがまた心地よいのなんのって。
いつかこんな文章を書きたい、と私が密かに憧れている作家さんの一人です。

おすすめするならエッセイでは、『人生が用意するもの』を。日常のあれこれに関する鋭い視点、クスッと笑ってしまうような話と、深く考えさせられるシリアスな話のバランスがちょうどいいと思うので。
文庫化にあたって『すべてはあの謎にむかって』と改題されているようです、お好きなほうをどうぞ。


② 山本ゆり さん

料理コラムニストの方で、ふだん手軽な材料からつくれるレシピをご紹介してくださる方なのですが、エッセイがとてもとてもおもしろいんです。爆笑必至なので、電車やカフェじゃ読めません。

私の初読は『スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件』。笑った、笑いすぎた。たくさん元気をもらいました。
私がときどきnoteでエセ関西弁をつかってしまうのは、この方のようなユーモアセンス溢れる文章を書きたいが故です。

Amebaブログをやっていらっしゃる方なので、書店に行くのはハードル高いぜ、という方はまずそちらからチェックしてみても良いと思います。


③ 斎藤美奈子 さん

からっと毒舌(だと思う)が心地よい、文芸評論家の方です。朝日新聞に論評を連載されていた時期があるので、それで触れたことのある方も多いのではと思います。

私も新聞の時評で知り、その後『それってどうなの主義』で彼女の文章の虜になりました。
あと、すごく本を読む方で尊敬します。『本の本』は書店や図書館で、何度も手にとろうか迷ったけど、分厚すぎていまだに挑戦できておりません。

最近の著作を読めていないので、今度本屋さん行ったら探してきます。




ところで私は、平均すると月3冊くらい本を読むのですが、毎日こつこつ読むのではなく読みたい時期と全く読まない時期が交互にくる感じで、ならすと月3冊、という具合になります。

趣味はと聞かれたら、読書ですと答えますが、私の場合はそんなに毎日毎週読んでいるわけでもなくて、気づけばこの1か月読んでなかったわ、ってときもあります。

ただ、本を読むことから離れていると、精神の調子がだんだん悪くなっていくのですよね……不思議なことに。


誰かの物語や、私一人からは出てこない新鮮な意見が文字として綴られているそれらは、間違いなく私の、心の栄養となっているのだと思います。

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