ひと色展@福岡、前後のお話。
いろの子や作品たちは、横浜までひとやすみ。
私もまたゆっくり準備していこうと思います。
その前にもうひとつ、福岡の記事を…😊
いろいろあったなあ…ということを、自分の記録のために残しておこうと思います。
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出発前の数日間。
作品展を県外で開催するのは初めてでした。
ということは…忘れ物ができないし、印刷物は完璧にしなきゃいけないんだ…と、ある日気づいて緊張が走りました。
地元なら、アッと思ったら自宅で用意して持ってこられるけど、それができないんだなあ。
印刷ミスがないか普段以上にチェックしたり、いろの子も42色そろっているか確認したり、破損しないように丁寧に梱包したり。
本番が近づいて不安も膨らんできて、時間がいくらあっても足りないような数日間でした。
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出発1日前。
荷物の発送作業を後に残し、会場で着る服を買いに行きました。
普段ならワクワクするショッピングも、内心は悲鳴…なぜなら、まだ終わってない作業があります。
絵本の製本。あいさつ文やキャプションの印刷。
これらはリュックに入れて持っていけるので、出発当日までに仕上げようと思っていました。
早く服を選んで帰らないと…焦る気持ちでデパートへ入店しました。
すると、狭い視野の中、一着のワンピースが目に入りました。
立ち止まるとすぐ、素敵な店員さんがすっと話しかけてくれました。
切羽詰まってたどたどしい私の話を、店員さんは親身に聴いてくださり、シワになりにくいから旅行向けなこと、すぐ乾くから毎日着られること、1着で済むから他を探す必要のないことを丁寧に教えてくれました。
試着もして「これだ!」と思いました。
店員さんのおかげで、思いのほか早く、理想的な服が決定しました。
その物腰の柔らかさに、つい作品展準備に追われていることまで語ってしまいました。
すると、もう一人の店員さんと一緒にnoteを見てくださり、作品展開催を喜んでくださり、励ましてくれて、もやもやが晴れて、帰宅後も気持ちを切り替えて作業したり、発送することができました。
ワンピースは着心地も良く、福岡では制服のように毎日着ました。とっても気に入ったので、横浜でも着ようと思っています。
あの時の店員さん、本当にありがとうございました!
私もお2人のように、人に喜ばれる仕事をしていきたいです。
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出発当日。
朝から、ゼロの紙さんとの共作絵本を製本していました。
あこはるかさんが、体調が良ければ会場で絵本の読み聞かせをしてくださるとお聞きして、なんとかこの一冊はつくってお持ちしたい!とずっと思っていました。
普段はフリーズしがちなプリンターも順調に動いてくれて、出発準備の合間に印刷ができ、なんとか本の形に仕上げることができました。
この製本キットは、15年前くらいに、妹が「お姉ちゃんが絵本をつくりたいと言っていたから」と一生懸命選んで贈ってくれた、誕生日プレゼントなんです。
当時は創作意欲がロウソクの灯火のようで、つくりはじめたものの形にならず…「でもいつかきっと形にするんだ…」と大切にとっておいてありました。
その製本キットを、ゼロさんとの絵本として作品展にまで持っていけるなんて…
あのころの妹の思いと、絵本をつくれなかった自分が、ようやく繋がれたような、報われるような気持ちでした。
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準備はなんとか整い、空港へ着きました。
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初めての福岡へ!
✈️
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飛行機到着。
はるかさんが、空港まで迎えに来てくれました!
一気に嬉しいモードに!
そして久留米で、チハヤさん、葵さんと合流!
高揚感に包まれます。
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大人3人で高良大社へ。
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そして、ひと色展の日々を過ごしました。
来館者さんがいらっしゃって、これまでの全ての苦労が消えていきました。
チハヤさんとはるかさんの、笑顔を呼ぶ、朗らかな接客がとても素敵でした。
毎日、開場前から閉場後まで、チハヤさんが一緒にいてくれました。
いろんな下調べ、たくさんのチラシの配布、細やかにいろいろ動いてくださったおかげで、会場のアットホームな雰囲気がつくられていきました。
チハヤさんの「地域の方に観てもらいたい」「お子さまと保護者さんに楽しんでもらいたい」という思いが叶い、お子さんたちと同じくらい嬉しそうなチハヤさんの姿に、胸が熱くなりました。
あこはるかさんが、あの手作り絵本で何度も読み聞かせをしてくださいました。
懐の広い、包みこむような優しい声。
ゼロの紙さんの詩的で優しい言葉たちと共鳴し、空間一杯に広がります。
クッションを抱きながら聞いていると、絵本に入っていく感覚になりました。自分で描いたのに、まるで別の世界。
そして、「絵本は朗読で完成する」は、本当だと思いました。
詩も、小説も、はるかさんの声で、また違う深みをもって届くのでした。
お客さんと、文章と、朗読。
それは、円のような光景でした。
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作品展は終わり…翌日の朝になりました。
朝一番、近所の日吉神社へ散歩してきました。
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アフターひと色展の旅へ。
朝の散歩後、福岡チーム3人でお出かけしました🚗
河童たちとたくさん出会えました!
でもこの旅、河童探しの旅ではありません。
目的地はどこでしょうか?
実は、すごい希望を叶えてもらっちゃいました…
以前、はるかさんの記事で知ったこの場所へ連れて行ってもらったのです。
1人ではいけなかったところです。
本当にありがとうございます!
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旅の最後は、太宰府天満宮へ!
ああ、とてもいい空気のところでした。
熱々の梅ヶ枝餅もパリッと美味しい。
横浜へ向けておみくじを引いたら、大吉でびっくり(内容は後ほど…!)。
でも、とうとうお別れの時間です。
はるかさんとチハヤさん、この日1日、素敵なところへ連れて行ってくださり、目一杯楽しませていただき、本当にありがとうございました!
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とうとう、帰りの空港へ。
おふたりがずっと最後まで付き合ってくださいました。離れがたいです。
チハヤさんが、くるっぱちゃんをくれました😭
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飛行機に乗りました。
羽の横の席。
羽の隙間から展望デッキが見えました。
きっと、あの人影がおふたり。
加速する機内から、ありがとうを伝えて、飛行機は離陸しました。
ドリンクサービスが届く前に眠ってしまい、うとうとしながら寝たり起きたり…
着陸の振動で、完全に起きました。
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ただいま!
空港へ迎えに来てくれた主人と車に乗り、「どうだった?」の言葉を聞いたとたん、話したいことがとめどなく流れ出て、ずっとずっと語り続けていました。
その時の車内の曲は「僕らは今のなかで」。
娘が大好きなアニメで、私もすっかり好きになり、とっても励まされていた曲です。
「それは僕たちの奇跡」も。
曲も歌ももちろん、歌詞もすごくいいんです。
昨年9月、ちゃんと開催できるかなと不安だったころに初めて行ったマジカルミライのライブで出会った「Blessing」にも、ずいぶん救われてきました。
いろんなところからエネルギーをもらって、こうして開催できたんだなあ、と思いました。
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福岡展。
至らない点も多々ありましたが、
「楽しみましょ!」そして「憩う」。
このテーマは叶えられたんじゃないかな、
と思っています。
すべては皆様のおかげでした!
本当に、ありがとうございました。
横浜も、できることを楽しみながら
心をこめて準備していきますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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「ひと色展@横浜」
🍀2023.9.27(水)~10.1(日)
🍀横浜市大倉山記念館
〒222-0037 横浜市港北区大倉山2-10-1
🍀入場無料・販売物なし
🍀詳細ページはこちら
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ひと色展2023に関する記事は
マガジンにもまとめています⭐︎
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