見出し画像

#8 台湾・高雄ライトレールの沿線風景が街と調和していて美しかった話(2022-2023 台湾旅)

こんにちは、あさまるです。
今回は台湾の南部にある「高雄市」のライトレール(LRT)をピックアップして、写真をまじえながら紹介していきます。

過去のマレーシア旅行今回の台湾旅行を通して乗り物好きであることを自覚した私。気付けば高雄市の街中や港沿いを通っているLRT(Light Rail Transit)の写真をたくさん撮っていました。


高雄LRTってなに?

LRTはLight Rail Transitと呼ばれ、日本ではモダンな路面電車と紹介されることが多いです。日本国内では富山県富山市を走る「富山ライトレール」がイメージに近しいと思います。また、2023年8月には栃木県宇都宮市にも「宇都宮ライトレール」が誕生しましたね。ちょっとずつライトレールが認知されてきたように感じています。

高雄ライトレールの概要については、以下の説明がわかりやすいです。

高雄ライトレールは、路線はもちろんのこと沿線の景色、自然の調和といった街並みの作り方まで考えられていて、日本のライトレールとは全然違ったものでした。

料金は全区間45円均一

全区間均一で1回の乗車に10台湾ドル。おおよそ45円でした。安い。

駅のホームにも車両の中にもICカードリーダーがありますが、どちらか片方にタッチすればOKとのこと。
私はバスのような勝手で乗車時に車内のカードリーダーにタッチしてました。

実際に乗ってみて感じたこと

静か。そしてゆったりしています。
駅間距離がとても短くて、おおよそ徒歩10分も歩けば次の駅へ着いてしまう距離感。街並みがきれいだったら下車して歩けばよい。疲れたらまた乗れば良いという、ゆるい感じで観光できます。

駅がシンプルなのにデザイン性があって、きれい

もうこの一言ですね。電光掲示案内とホーム、椅子、おわり。でもごちゃごちゃしていない。それがどの駅でも感じられる。

駅の出入口に設置されている案内板
美術館駅のホーム。
自動車道路と線路の間には木々の緩衝帯が設けられている
駁二アート特区とLRT沿線。
ウォールアート、セレクトショップが並ぶ通りにLRT。背後には高層ビルも。
寿山公園駅のホーム。
住宅、店舗、マンションもあるがLRTとは一定の緩衝空間が確保されている
高架区間も存在しているため、高架駅もある。
ここは高雄ミュージックセンターの最寄り、高雄展覧館駅のホーム。

バッテリー駆動の電車

この高雄LRTで私がとても驚いたのは、電車自体がバッテリーで動いていること。
各駅のホーム上部に架線があり、停車中に充電する仕組みとなっています。停車したらパンタグラフが開き、車両ドアが閉まるとパンタグラフも降りる。動きがとても面白かったです。

駅に停車中の車両。わかりづらいが、パンタグラフを上げて充電中。

駅間も短くて、充電して次駅というサイクルで運用されているようで、たしかに理にかなっていると思いました。

モダンな車体で加減速もスムーズ、静か。
なにより架線はない。空が広く見えるのはいいですね。

沿線の踏切には、遮断棒など存在しない

日本だったら「これはあぶない」と言われる気がするのですが、線路を横切る横断歩道には、踏切が付いていません。
その代わり、赤色のLEDバーと、電車接近の音で知らせてくれます。

駁二蓬萊駅。ホーム間を移動できるが遮断機はない。

路面電車的存在であるため、数分に1本の間隔で走っていること、そこまで高速に走らないこと、そもそもとして路線を横断する場面が少ないため、地元の方も慣れているのかもしれません。
私は都心部の電車で踏切がないことに驚きましたが、路線と人々が共存しているのだと感じました。

沿線道も花や木で整備されている

路面電車というと、自動車道路の間や住宅地の横を走っているイメージがありますが、高雄LRTは沿線道が木や花で整備されていました
それがまた自然と調和していて、きれい。

美術館駅前。美術館に学校、マンションがあるエリアですが、これが駅前の風景。
線路部分は芝生、周囲には木や花。線路内に小鳥がいるのも興味深い。
沿線の花
ビルのウォールアート、Tシャツ屋さん、そして手前はLRTの線路。

まるでトトロの世界のような景色「高雄軽軌龍猫隧道」

美術館駅と内惟芸術中心駅の間の線路沿いは「高雄軽軌龍猫隧道」と呼ばれるフォトスポットに。「となりのトトロ」に登場した木のトンネルのような雰囲気から、通称「トトロのトンネル」と呼ばれています。

芝生の線路に木々。それが都心部にある。よく作り込んだなと関心しました。

車内からの風景動画もどうぞ。

日本にはない沿線景色が楽しめる、高雄LRT

今回は高雄の港エリアの移動、高雄美術館訪問で利用しましたが、観光で行きたいエリアがいくつかある中で、LRTによってアクセスしやすいように整備されているのは、とてもありがたかったです。

ランドマーク間を結んでいて、駅間距離が短い、多頻度運航、きれいな駅、車両、沿線。
とても面白い路線でした。

そしてなんといっても、都会の中のライトレールなのに、自然豊かで癒やされました。線路は芝生になっていて、線路横にはお花があって、住み心地よさそうな都市といえる街でした。古い建物に高層ビル、新しい路面電車に木々と花。上手に調和されていて素晴らしかったです。

駁二芸術特区にアクセスできる最寄り駅「駁二蓬萊駅」。
年末の平日でも多くのお客さんがいました。
「駁二蓬萊駅」から西へ行ったところの踏切。
古い建物と背景には高層ビル、新しい路面電車。木々と花といい、上手に調和されている

みなさんもぜひ高雄へ行かれた際は、一度LRTに乗ってみてください。高雄市内の景色を楽しめるので、おすすめです。

また、高雄LRTで訪れることができるスポットとして、以下もご覧いただけると嬉しいです。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?