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オンライン留学 試験のアカデミック英語問題をどう解決したか

1か月の集中オンライン留学が終わりました・・・
がんばった・・・

40時間以上も勉強している週があり、必死に論文をずっと読んでいました。

こんなに英語だけの生活をしたのは、高校時代に1年間オーストラリアに交換留学した時以来だと思う。

とにかくすごく勉強になった期間でした。想像以上に英語で読む論文が多くて、ほかの仕事や語学勉強ができなかったけど。自分で言うのもなんですが、頭が良くなった・専門知識が増えた実感がすごくあります。今後の取材に行かせる気づきや学びがたくさんありました。

テキサス大学の「ジャーナリズムとメンタルヘルス」
オスロ大学大学院の「北欧のジェンダー平等」

両方とも英語で受講していました。
とにかく大変だったのはオスロ大学!

毎日2時間のZoomでグループレッスン、加えて大量の論文を読む毎日。
試験はワードで15ページほどのエッセイ筆記試験でした。

3つの質問に答えるエッセイで、私が選んだ質問は

感情と家族政策の関係


北欧の国家フェミニズムが、市民の怒りやフラストレーションなどの感情にどのような影響を与えているか。ノルウェーの父親の育児休暇のクオーター制度が、ジェンダーバランスが偏った労働市場の課題解決にどう関係しているか。このエッセイ、オリジナルの質問が意味わからなくて、一番大変でした。これでも分かりやすく日本語にしている。

インターセクショナリティと移民文化

年齢・国籍・性別などの差別が複数重なった時に起こる影響と北欧の移民と多様性ある文化との関係。私が一番関心を持って書いたテーマ!勉強なりすぎて、興奮しました。

北欧で父親はどう語られてきたか。マスキュリニティの変化

アイスランドの父親たち、先住民族サーミ人の若い男性たち、フィンランドとスウェーデンの極右を支持する男たちについて。

英語で書いたエッセイ内容は、もっと読みやすい形にして、いずれ日本語にして掲載しようと思います。

英語で書いた試験の添削問題

最初のエッセイ2本は下書き段階のものを先生が事前に添削してアドバイスをくれました。3本目だけは試験期間3日間で先生のアドバイスなしに自力でやるもの。

この下書き段階で、実は先生には結構褒められていた。嬉しい。

「あさきは指定論文を興味を持って熟読しているのがもう伝わってくる。内容はもうこれでいいから、今のアカデミック英語のレベルを上げたらもっといいと思う」

「でもアカデミック英語のレベルを上げるのは数年かかるもので、試験提出までの数日中にできるものではないと、私も十分にわかっている」

「だから、ネイティブの友人とかいない?ネイティブの人に英語を添削してもらって提出する余裕があったら、ぜひしてみて」

「もう内容自体は直さなくていい。内容はもう大丈夫だから」

ということを何回も先生に言われました。

ちなみにオスロ大学ではもともと試験エッセイの語学をネイティブの人がチェックするというのはOKです。語学力と授業内容を理解しているかは別だとされていて、どの言語でも、試験内容の知識がない外部の人が言語を直すのはOKとされています。

「もちろん内容を第一優先で成績つけるけど、英語レベルが高い生徒はちょっと有利」

「英語がネイティブの生徒の皆さんは、自分たちの特権にも気が付いてね」

「ほとんどの生徒は英語が母国語ではないから、苦労しているのは知っています。なんとかしようとした努力が見られるエッセイは評価されます」と先生はグループレッスン中にも言っていました。

ジェンダー平等の授業では「自分の特権を自覚すること」も大事。

アカデミック英語は独特なので、もともとまだまだだと知っていた。

むしろ論文の中身を理解できていると先生に評価されて、特別に大きく直されることもなく、そのことに非常にびっくりしました。

「あさきはたくさんレッスン中も質問していたし、エッセイうまく書くだろうと思っていた」とも言われ、さらにびっくり仰天した。

「あと、いつも顔出しで参加してくれて、ありがとう」とも言われました。顔出してZoom授業に参加する生徒は少ないのですが、私は気にしない人なので。

こういうこともあったけどね。

さて、アカデミック英語の話に戻ると!

私は考えた!

英語を添削してくれる先生を探せ!

留学していたから、オーストラリア人の友達とかに頼むのもありだけど。

「そういえばitalkiがあるじゃないか!」

いつもフィンランド語の勉強で利用している語学勉強サイトのitalki。

英語の先生もいっぱいいるわけで。

初めて英語の先生を見つけて、合計6時間、6レッスンを4日間かけてつき合ってもらいました。

ケイティ―先生は論文の書き方にも詳しくて、ジェンダー平等というテーマにも興味があったので、相性がよかった。

なぜこの人にしたかって、なんとなく「アメリカ英語」「プロの講師」「アカデミック・ライティング」「ノルウェーと合う時差」「女性」で検索して、紹介動画を見たら「おもしろそうな人」と思ったから。勘は当たった!

私の英語の癖にもすぐに気が付いて、一緒にどんどん修正していきました。

パートナーがいる感じで、頼もしかった!

しかも1日早く試験も予定より早く提出できました。優秀すぎるね。

当分、英語はいいかな。フィンランド語とアイスランド語の勉強して、ニュース記事書きたいです。友達に会いたいです。

いつもの生活に戻るぞ。

勉強時間の記録

7/11-7/17の勉強時間 40,4時間
緑色 スウェーデン語
赤色 デンマーク語
水色 アイスランド語
黄色 フィンランド語
紺色 オスロ大学「北欧のジェンダー平等」
ピンク色 テキサス大学「メンタルヘルスとジャーナリズム」

7/18-7/24の勉強時間 32,2時間

7/25-7/31の勉強時間 29.9時間


『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』(かもがわ出版)発売中です。カラフルな写真とともに、ぱらぱらと読める北欧モデル資料集のようになっています。