その熱意と行動力はどこから
2021年7月15日(木)
私がアイスランド語の勉強を開始した1日目だ。
9月末のアイスランド国政選挙の取材に行くことが決定し、私はアイスランド語の勉強を始める。
なぜなら、政治を理解するには記者会見、現地でのニュースや政府や自治体の発表素材・議論・SNS・家庭やカフェでのおしゃべりなどが大事な資料であり、それは英語という道具では入り込めない世界だからだ。
そして取材させていただく方々に対しての礼儀でもあると私は思う。
フィンランド語もその動機で始めた。デンマーク語とスウェーデン語はノルウェー語に似ているので、ここまで重い腰をよっこいせとあげて勉強体制に入る必要はなかった。ノルウェー語・デンマーク語・スウェーデン語がわからなければ、卒業が不可能だったオスロ大学のメディア学・スパルタ教育に万歳。
さて、取材を決定したその日のうちに私がしたことは
・SNSでアイスランド選挙の取材と、アイスランド語の勉強を宣言する
2日目
・Airbnbで宿泊先を延々と悩んで決める→予約完了
・航空券を購入
この時点ですでに17万円ほどが私のクレジットカードから引き落とされる。もう後戻りはできない。
コロナ禍では物価がどう変動するのか予測不可能なので、宿泊先と航空券はすぐさま予約したかった。
お願い、コロナ規制で飛行機乗れない・自己隔離強制なんてことにだけはならないで。でもこれは私の力ではどうにもならないので、運を両国の政府に任せよう。北欧政治を日本に広めるから入れてくれ。
飛行機のチケットを購入して、Airbnbの予約を完了した後はいつも清々しい気分になる。もう取材に行くかどうか、どこに泊まるかなどを迷わなくていいからだ。その後にくる食費など含めたクレジットカードの請求は恐ろしいが。
ともかくも考えることが減る。考えることが減れば、勉強にその分のエネルギーを投資できる。
この2作業を終えると、北欧諸国の選挙取材に気持ちを一直線に向けることができる。
言語学習アプリPimsleurアプリで初回レッスン
この外国語を学ぶアプリはまだ試していなかったが、気になっていた。とはいえフィンランド語はもう初級レベルではないので試すには遅く、アイスランド語レベルがゼロの今の私にはちょうど良い。
iPhoneとデスクトップのキーボードにアイスランド語を入れた
アイスランド語には不思議な記号があり、私のノルウェー語やフィンランド語のキーボードにはないものがあるので、アイスランド語を追加した。これで気持ちも引き締まる。
スマホの言語設定はフィンランド語だ。
スマホのキーボードは今はフィンランド語、日本語、ノルウェー語、アイスランド語。英語は他の言語のキーボードでまかなえるので外した。
これで気持ちもちょっと引き締まる。
日本語の参考書をボロボロにする
私はこの参考書をすでに昨年10月に購入していた。しかし自宅に届いてもページを開くことはなかった。「フィンランド語の勉強と同時だと混乱するかもしれない」という言い訳で。本棚に飾って満足していた、なんていう経験はあなたにもないだろうか。
アイスランド語の教材はフィンランド語よりも限られている。なにせ36万人という驚くほどの人口が少ない国なのだから、学習者も学習教材も限られている。
私は辞書などをボロボロになるまでに読み込むのが好きだ。まずはこのピッカピカの本をボロボロにしてやろうではないか。
勉強時間の記録をする
フィンランド語の勉強記録はアプリForestがメイン。ここにアイスランド語のタグも追加して、2言語分の記録をすることにします。
毎日10分を3か月続ける
フィンランド語の勉強は習慣化しているから勝手に毎日勉強しますが、アイスランド語は放っておくとフィンランド語を優先して放置する可能性がある。だから毎日10分を3か月は続ける。そうしたら恐らく自然と毎日勉強するようになる。
まずは1日1時間もしなくていいから、10分だけでいい。ちょっとを「毎日」続ける。
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「その熱意と行動力はいったいどこから」とたまに聞かれるが、「北欧選挙の取材がしたいから」である。それだけ。
7月22日 (木) 20時にはオンライン読書会で北欧政治の楽しさと魅力をおしゃべりする予定。無料イベントなのでお時間あればぜひ遊びに来てほしい。
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