見出し画像

北欧のコーヒー業界とインスタ文化の変化。現地で人脈を広げるためには

この記事は、「北欧現地のコーヒーカルチャーの輪に入りたい」と本気で思っている人、ノルウェーのカフェで働きたい人やワーホリを目指す人にとって、ためになる「かも」しれない記事です。

【目次】

●今年のバリスタリーグも、わいわいと盛り上がる

●(スペシャルティ)コーヒー業界のインスタグラム文化について

●インスタでのハッシュタグが減った?

●スナップチャットと、インスタのストーリー。「消えていく」現場からのレポート

●輪の外側にいる人には、以前よりも生の空気が伝わりにくいかもしれない

●以前から人脈がある人・ない人、SNSの変化についていけるか・いけないか。誰も気づかないうちに、情報格差がうまれてくる

●北欧コーヒー業界の彼らと知り合いになりたいなら、スマホを眺めているだけではだめだ。行動を

Photo&Text: Asaki Abumi この記事の写真は全て、今年のバリスタリーグ・オスロで撮影したものです

・・・・・

24日、ノルウェーの首都オスロでは、「バリスタ・リーグ」というコーヒーのイベントが開催されていた。

The Barista Leaugueは、北欧各国を中心に、世界中をまわりながら展開されている「コーヒーおたくのための、気楽な競技&パーティー」ともいえる。

このイベントについては、2017年にYahoo!ニュース個人でも紹介したので、詳しくはこちらもご覧いただきたい(無料公開)。

「北欧コーヒー業界より最新情報/噂の大会「バリスタ・リーグ」って?コーヒーを楽しもう」

競争ではなく、「リラックスしたい」コーヒー好きの集会

バリスタリーグは、最高品質のコーヒーにこだわる、プロのバリスタとコーヒー好きの「サークル活動」のようなものだ。

「コミュニティ」という言葉を、この業界の人は好む。バリスタリーグは、飛行機で開催地を転々とする、新しいコミュニティとなった。

これまでの競技と違い、成績を付けあい、ガチで競い合うことよりも、楽しむことに重点が置かれている(エアロプレス大会のように)。

競技プログラムはあるのだが、参加者は事前に真剣に練習をしたり、対策を立てることはない。気軽にグループを作って、応募する。ゲームのような感覚だ。

主催者によると、今年は米国やオーストラリアなどでも開催予定だそうだ。

バリスタリーグは、ノルウェーで開催される他の競技と比べて、主催者も来場者も国際的だ。

主要言語は英語で、ノルウェー、スウェーデン、デンマークを中心に、欧米の関係者が集まる。

焙煎士もいるが、バリスタという職業の人がメイン。アジア人の姿はほとんどない。

ノルウェー版だけを見て言うなら、業界関係者が内輪で盛り上がるイベント。

まったくネットワークがないシャイな人には、ちょっと入りにくいかもしれない。

さて、ここ2年間ほどでなんとなく気になっていたことが、今年も気になった。オスロで開催されるコーヒーのイベントは、よく取材する。

どの現場でも、「ある」違和感が、頭の隅でじわりと残っていた。

インスタでハッシュタグ付きで写真投稿する人、激減していませんか?

・・・・・

ここから先は

2,997字 / 9画像
この記事のみ ¥ 100

『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』(かもがわ出版)発売中です。カラフルな写真とともに、ぱらぱらと読める北欧モデル資料集のようになっています。