【エッセイ】いつも悔し泣き
思い返してみると、自分のことで泣くときはいつだって悔し泣きだ。
報われない、思ったようにいかない、自分の力ではどうしようもない。そんなのは当たり前で、その原因の一端が自分にあることもままある。それをどれほど身に染みていても、悔しさを押し殺すことに慣れていても、耐えがたいことがある。私はそんなときに涙が出るらしい。
やりたいのにできない。がんばっても、時間を費やしても終わらない。欲しいのに手に入らない。努力や能力が足りないからだ。日頃の行いが悪いからだ。もどかしくて、どうにもできなくて、悔しい。
なにかの拍子でそんな話をしたら、友人は「全然泣かないよ。物事をそんなに深く考えてないもん」と言った。本心かどうか知らないが、なんとも頼もしいと思った。
とはいえ、誰だって泣くことくらいあるだろう。次にその友人が泣くのは、何があったときだろう。次に自分が泣くのはどうしてだろう。
昼過ぎから予報にない激しい雷雨。今日の雨はかんしゃくか、歓喜の涙か。
昨日、カラスの糞を落とすのに洗車したばかりだというのに。泣きたいのはこっちだ。
泣くときはやっぱりいつも悔し泣き。
(でも、泣くにはくだらなすぎて涙も出てこない。)
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