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Arc column vol.4『選手の感覚とリンクし共有する』

Arc column vol.4
【選手の感覚とリンクし共有する】 2023/2/26(日)

今週のコラム配信は【選手の感覚を共有しリンクする】ための方法について。

今日はこんな指導者が増えてほしいという願いを込めて発信します。

第2回、第3回のコラムでは行動特性を数値化することで1人1人に寄り添い、 コミュニケーションの質や関係性の質を向上させることに繋がることをご紹介しました。 これは数値化することで相手を知ることができるものでした。

【参考】
○第2回
https://note.com/asah1_sato/n/n1cd458a75a07

○第3回
https://note.com/asah1_sato/n/n1afac281268a

今回は実際に身体を動かしたり、プレーする選手と同じ目線になることで1人1人に適した アドバイスをすること、また、選手自身の想いや感覚を表現できるように導き出す方法を 紹介しましょう!

早速ですが、選手の感覚を共有しリンクするというのはどういうことなのか。

疑問に思った人もいれば、なんとなく想像ついている人もいると思います。

今回ご紹介する「共有」、「リンクする」というのは頭で考える部分というより、 どちらかというと見えてる視線や動きの意識などのプレーする中での感覚を知って より良い方向に導いていくということです。

どうすれば選手との感覚を共有し、リンクがしやすくなるのか。

それは、『プレーしている選手と同じ視野、同じ目線で観察し、動きを真似て実際に動いてみることです』。

現状多く見られるのは、スタッフはアップや練習中にベンチや外からプレーを見て、後からアドバイスすることが多いと思います。
もちろんこれが悪いわけではなく、外から見ることも大切です。

しかし、選手の近くにいた方が表情や顔つき、雰囲気、視線をその場で感じ、リアルタイムで
コミュニケーションを取ることができるのではないでしょうか。

1日1日、選手の身体の状態、精神状態は異なります。それによって動きも変化があるでしょう。

どんな状態でも結果に繋げやすい状態を作れるようにサポートするのがスタッフの役割です。

決して評価することが仕事ではありません。 

異なる状態の中で今日ベストを尽くせるように共に模索することが求められていると私は思 います。

そしてもう1つ。ノックを打つコーチは多くいますが、選手側にいて一緒になってノックを受けたり、同じ立ち位置からボールを見るコーチは比較的少なく感じます。もちろんノックを受けることは大事ですので、ノックを打つコーチは必要です。

しかし、本来のコーチの役割は1人1人の選手の見えてる世界や感じてる感覚を理解しようとして、 そこにアドバイス、新たな引き出しになるようなきっかけを伝えたり、教えたりすることだ と私は思います。

選手の後ろから同じ動きをして、同じボールを同じ視野から見ることで、その選手が感じていることや感覚が少しでも知ることができたら、より1人1人に合ったアドバイスをできる可能性が高まると思います。

そして、選手の近くで選手と同じ視野や目線で見ていた方が1つのプレーをリアルタイムで 選手と意見を交換できる、理解しやすくなると考えます。

人間は基本的に忘れる生き物であり、後から振り返ろうとしても、その時の感覚がリアルに蘇ることは難しいでしょう。
このリアルタイムで話すことが大切だと私は思います。 

この時に気を付けてほしいのが感覚的な言葉ではなく、伝わりやすい言葉でアウトプットさせることが大切です。

これは選手にとってもプラスであり、選手も時間が経ってから振り返るよりも、リアルタイ ムでアウトプットした方が実際に感じたことが言葉に出てくるのです。

後から振り返ると言葉にして伝えるための時間ができてしまうため、良い言葉や正解を探そうとして、自分がその時に感じたこととは違う言葉や感覚が出てきてしまうのです。 

それでは本心を知ることができず意味がありません。

すぐにお互いに伝え合える環境を指導者は作りましょう!!

また、これは選手が感覚を言語化するための訓練にもなります。 自分の感覚や意識を分かりやすく伝えるというのは普段から訓練してないとできるようには なりません。 

選手自身が感じた感覚を相手に分かりやすく伝わるように瞬時に言語化する。

お互いに伝える時は分かりやすくという点に意識、注目しましょう!!

では、瞬時に言語化するにはどのようにすると良いのでしょうか。

答えはどのようなプレーをしたいのか、状況はどうなのかを前もってイメージして予測しておくことです。

これを意識することで、準備力にもつながるのです!! 準備が大切なのは野球界だけではなく、社会においても必ず必要なことです。

要するに、アウトプットする力、言語化する力、準備する力を指導者と選手が一緒になって 取り組んでいくことで、社会人として必要なスキルを身に付けることができるのです。

これは非常に魅力的なことだと私は思います。

野球界というスポーツを通じて、社会から必要とされる人材を多く送り出したいと考えています。

最後に、指導者はコーチと呼ばれていますよね。コーチの由来は馬車です。 
つまり次のステージに送り出す役割を担っています。

1人1人の選手が多くの引き出しを増やし、野球人としても、社会人として活躍できる人材に なり、より成長した姿で次のステージに送り出すことが求められていると私は考えます。

そのために1人1人に寄り添い、活躍できる道、場を共に模索し、探し、一緒になって成長し ていくことを全力で取り組んでいきましょう!!

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佐藤 旭

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