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医者の迷い・初のセカンドオピニオンへ 

To get surgery or not to get. (手術すべきか否か?それが問題だ)

病気が確定したら、次は治療方針を決めなければなりません。
最初の検査入院時から、クッシング症候群の治療は「腫瘍ごと副腎を摘出する手術」だと言われてきました。でも、副腎を取ってしまうとホルモンバランスが崩れ、さまざまな症状が現れます。残るもう1つの副腎はコルチゾールを出していない休止状態にあるため、「再起動」するまで待たねばならず。もしかしたら一生、「再起動」しない可能性もあるとのこと。話を聞いているだけで結構なリスクがある手術のような気がします。

さらに、私の場合は残る副腎にも別の病気(原発性アルドステロン症)があるため、手術したらすべて解決するわけでもない。一方で、私の場合(当時)、ムーンフェイスや中心性肥満など、クッシングに特徴的な外見的症状はまだ現れていない。

今後の治療についてはタイミングも含めて非常に難しい判断のようでした。私も早く方向性を知りたいと思い、検査入院時はベッド脇を訪れるさまざまな医師にここぞとばかりに意見を求めましたが、どの医師も「うーん」とうなり、それぞれ異なる見解を示していました。

当時、私の担当だった主治医とはあまり相性が良くなく、意思疎通の難しさや居心地の悪さを感じていました。最初に病気を告知されたときも、病名を言われた後に「詳しくはネットで検索して!」と告げられたのです。医師の立場からしたら意識的に明るい雰囲気を作り出そうと思ったのかもしれませんが、病気の告知を受けたばかりの私としては「はあ、何言ってるの?」とあきれるばかり。その後も、一方的に状況を説明されるばかりでこちらが何か尋ねても思うような回答や情報が得られなかったり、話をそらされたり。治療法についても、自信がないからなのか確固とした方向性を示してくれず。ならば現在の状況や考えについてだけでも正直に話してほしいのに、それも説明してくれず。不信感が募る一方でした。

方向性が定まらず不安だけがつのる日々が何カ月も続いたある日、とうとう主治医からこう言われたのです…「治療法については非常に迷っている。ついては患者さんに、決めてほしい」と。

検査入院時に、甥っ子が作ってくれた折り鶴。なんとトイレットペーパーでできています!

はあ?私、医療の専門家ではないのだけど。しかも、判断するのに必要な情報も十分もらってないけど! 初めて聞く病気の告知をいきなり受け、にわか仕込みの大量の専門知識も租借できず、ただ混乱して戸惑いが続いている私に正常な判断ができるとは、私自身がとても思えません。

医者は、今まで私が理解しているかどうか確かめもせず、一方的に話したいことだけ話してきました。なのに、「最終的にはあなたが決めて」って、これって単なる責任転嫁じゃん?
主治医への怒りと不信感は頂点に達し、ふるふると震えながらその場で告げました。

「今の状態で私では判断できません。セカンドオピニオンを聞きに行きます」


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