朝から話題書を読もう!

朝から話題書を読もう!という会をzoomにて開催しています。 本を読むのがそこそこ好き…

朝から話題書を読もう!

朝から話題書を読もう!という会をzoomにて開催しています。 本を読むのがそこそこ好きな人間による、読書の垣根を下げるための会です。

最近の記事

頭の中で考えていることを綴りたい7 ~無意識~

もともと、私はマルチタスクが苦手である。 人の話を聞きながら、同時に複数のタスクをこなすことは、脳にダメージを与える要因になっているのではと考えている節がある。 自分ができないことの言い訳かもしれない。 一方で、苦もなくマルチタスクをこなしている人がいるのも、認めざるを得ない事実だと思われる。 であれば、マルチタスクができる人とできない人の違いは、なんだろうか。 私は、脳の機能や性質そのものに、根本的な違いがあるとは、思わない。 また、マルチタスクを得意とする人も、どのよ

    • 世界の人々にありがとう

      東京オリンピック。 家にこもって普段見ないテレビをみる。 国という概念だけでなく、人と人との尊敬・協調を目の当たりにした。 大切なことを本質的に考えさせてくれる、とてもとてもかけがえのない、日々になった。 心から感謝を申し上げる。 無知な自分の独り言として。 ありがとう。

      • 頭の中で考えていることを綴りたい6 ~縦書きの効果~

        「伝達の整理学」という本を読んでいる。 2020年7月30日にご逝去された、故 外山滋比古先生が書かれた本の一つである。 英文学者としての知見もさることながら、先生が主張される言葉一つ一つは、本当に示唆に富んでいる。 先生は日本語における「横書きテキスト」が視力低下に繋がることをずっと警鐘されてこられた。 ひらがな・漢字は、横線が多い字体であることが、その理由の一つであることを主張されている。横線型の字体の場合は、「縦書きテキスト」が妥当であると。 一方で、英語は縦

        • 頭の中で考えてることを綴りたい5 ~平静~

          子曰、君子坦蕩蕩、小人長戚戚。 君子は坦らか(たいらか)にして蕩蕩(とうとう)たり、小人(しょうじん)は長え(とこしなえ)に戚戚(せきせき)たり。 齋藤孝先生の「声に出して読みたい論語」という本で、孔子のこの言葉を知った。何となく、音が気持ちいい。最初の印象は声に出して見たときの音の流れ方のみだった。「坦か」「蕩蕩」「長え」「戚戚」。一目見ただけでは、すぐに解釈を理解できなかった。ただ、声に出して見ると、何となく意味するところの外枠を、少しだけ感じられたような気がする。

        頭の中で考えていることを綴りたい7 ~無意識~

          頭の中で考えてることを綴りたい4 ~忘却~

          好きな本がある。ふと思い出したように読み返す。一読、二読しただけでは、どうしてその本が好きなのか、府に落ちる「言葉」が思い付かない。でも、なぜかまた読み返す。 読み返すまでに、半年から一年ほど時間が経過していることも多い。内容は当然知っている。知っているはずなのに、目に留まる情報も、文脈の解釈も、微妙に違ってくる。それがまた面白い。だからまた時間をあけて、読もうとなる。 外山滋比古先生の「思考の整理学」。本書も何度も読み返した。 一読目は、自分が無知ゆえに、見慣れない単

          頭の中で考えてることを綴りたい4 ~忘却~

          頭の中で考えてることを綴りたい3 ~脳の可塑性~

          記憶について、池谷裕二さんの『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』(ブルーバックス)を読んだときに、「可塑性」という言葉が出てきた。 可塑性とは、なんだろう。気になって、Googleを頼り、コトバンクから意味を調べた。栄養・生化学辞典によると、「物体に力を加えて形を変えることすなわち歪みを作ったとき,力を取り除いても変形がそのままになる性質」と書かれている。 正直、ピンとこない。万物が生生流転であることは、言葉として知識として認識してはいる。ただ、辞典

          頭の中で考えてることを綴りたい3 ~脳の可塑性~

          頭の中で考えてることを綴りたい2 ~アンカリング~

          ふと、数字の魔力について、社会的な観点から気になった。 ダン・アリエリー氏の『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(早川書房)を読んでみる。読み直して5回目くらいだろうか。 時と場合によるが、数字は人々へ強烈なインパクトを残す。 例としては、「アンカリング」というものがある。 例えば、以下の例で考えてみる。 ・あるウイルスへの感染者数が全世界で1,000万人に到達した。 ・そのなかで、新規感染者数がA市では同日に100人、B市では同日に1人

          頭の中で考えてることを綴りたい2 ~アンカリング~

          頭の中で考えてることを綴りたい1 ~記憶~

          ふと、「記憶」の作られ方が気になった。 池谷裕二さんの『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』(ブルーバックス)を断片的に読んだ。 記憶形成のキーワードは海馬。「記憶の枢軸を担う部位」「高次脳機能を有する部位」「可塑性を有するが故に疾患に弱い部位」であることを理解する。 可塑性が重要であるのは、ものすごくざっくり言って、人が生き抜くため。認知―学習―記憶―変成という行為を持って、外界への適応がなされる。その適応能力を有するために、可塑性が求められる。

          頭の中で考えてることを綴りたい1 ~記憶~